のべ8000人以上を指導したメンタルコーチ・新井慶一さんは、仕事や人間関係、恋愛、さらにはお金まで「99%の人が会話で損をしている」といいます。会話がうまくなれば人生は好転するという新井さんの著書『100%得する話し方』(すばる舎)には、その極意「相手に9割話させる話し方」のメソッドが盛りだくさん。今回はその中から、厳選したヒントを連載形式でお届けします。
営業マンだからこそ、自分から商品のことを話してはいけない
保険の営業をしている30代のLさん。
彼女は、それまで顧客に営業をするとき、お客様が求めているニーズを十分に聞くことなく、まず自分の商品の話ばかりをしていたそうです。
相手をコントロールしようとして、お客様に圧をかけまくっていたのです。
このように、自分が先に話をしてしまうタイプの人は損をします。
なぜなら、人は人の話にまったく興味がないからです。
ですから、自分の話ばかりをするLさんをお客様が信用するわけもなく、お客様との距離は離れていくばかりでした。
そんなLさんに私は、「自分の話や商品の話は聞かれるまで一切せず、相手の人生のビジョンを聞きなさい」とアドバイスをしました。
それ以降、彼女はメキメキと業績を上げ、わずか半年で大阪支社のトップになり、収入が10倍に増えました。
とはいえ、彼女が変えたのは、とにかく自分が話さず、相手に話させるようにした、それだけです。
自分のことしか考えていない姿勢が見え隠れする人は、損をします。
「得する話し方」を知ってからのLさんは、収入が増えただけではなく、ものごとに対する考え方や、人生に対する姿勢が180度変わったそうです。
さらに自分だけでなく、周囲も家族もみんな明るくなったことも、大きな変化だったとか。
「得する話し方」は本人だけではなく、周囲の人も大きく変えるのです。
【得する人がやっている話し方】
自分の話や商品の話は聞かれるまで一切せず、相手の人生のビジョンを聞く
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相手に好かれる合いの手や聞きたいことを引き出せる質問術など43のコツが全5章で紹介されています