これって感激話?がっかりエピソード? 内向的な人が身に付けたいスキル「傾聴力」とは

人と一緒にいるのが疲れる、人付き合いが苦手など対人関係に悩みを抱えていませんか。自身も極度の人見知りという午堂登紀雄さんは「外交的な付き合い方が苦手でも生きていける」といいます。そんな午堂さんの著書『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(すばる舎)から、口下手や人見知りでも無理せずコミュニケーションができ、孤独すらも楽しむコツを連載形式でお届けします。

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良い聞き手になる

聞いてくれる相手がいるから話せる。

聞き手が反応すればするほど、相手は会話に酔うことができる。

だからこそ、人望を集める人は聞き上手な人といえます。

そう考えると、「自分が自分が」としゃしゃり出ないで聞くことが多い内向的な人のほうが、人間関係を円滑にするには有利といえるでしょう。

特に情報収集の場ではより顕著です。

相手が話す時間が長いほど情報を得られるわけですから、情報を引き出すコミュニケーションにおいては、聞き上手な点が活かせるのです。

といっても、ただその場にいるだけでは壁や木と変わらず、「ほんとに聞いてるの?」と相手に感じさせてしまいます。

そこで磨いておきたいスキルが「傾聴力」です。

では、「ただ聞くこと」と何が違うのか。

「傾聴力」とは相手を深いレベルで理解し、共感する力とされています。

これはある面から見れば、相手がしてほしいリアクションをしてあげるスキルともいえます。

そのために、相手をよく「観察」し、相手の言葉だけでなく声のトーン、表情やしぐさなどから感情を探ることです。

ここでいう「観察」とは、どこにどのようなリアクションをしてほしいのかと、そのタイミングを見極めることです。

たとえば、相手が、「ついにディズニーランドに行ってきたよ!」と言うのと、「ディズニーランドに行ってきたんだけどさあ......」と言うのとでは、明らかに言外に込められた感情やその後に言いたいことが異なるとわかるでしょう。

前者には「感激」が、後者は「がっかりした気持ち」があったのではないかと推測することができます。

そこでリアクションするときは、前者であれば、「ほんと!いいな〜!」「ついにディズニーランド!で、どうだった?」になるでしょうし、後者であれば、「え、何かあったの?」といった質問で、相手がしゃべりたいことをしゃべれるよう促すのです。

ネガティブな感情が込められているならその気持ちに寄り沿い、ポジティブであればその気持ちに寄り添うなど、相手の感情を想像し、自分の反応を調整しようとすることで傾聴力が磨かれていきます。

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人見知り.jpg気後れしない対人関係の築き方や孤独を楽しむ方法など42のメソッドが全7章で解説されています

 

午堂登紀雄(ごどう・ときお)
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。現在は、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズと株式会社エデュビジョンの代表取締役を務める。『孤独をたのしむ力』(日本実業出版社)など著書多数。

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『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』

(午堂登紀雄/すばる舎)

人付き合いや人と一緒にいることが苦手という悩みを抱えていませんか。口下手で根暗だと自称する著者もその悩みを個人の特性と捉え、適した環境に身を置き、その悩みを解消しました。本書ではそれを42のコツにまとめ、孤独を楽しみ、人見知りでも苦にならない人との距離感の保ち方などが紹介されています。

※この記事は『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(午堂登紀雄/すばる舎)からの抜粋です。
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