「片付け」を巡ってケンカばかり...そんな祖母と私が和解できた「2つの理由」/ゆるりまい

仙台市で生まれ、夫と息子、母、猫3匹と「なんにもない」部屋で暮らす人気漫画家のゆるりまいさん。以前、震災で家を失い、家族一丸となって新居を再建した時のエピソードをご紹介します。完成した新居を、以前の「汚家」のようにはしたくなかったゆるりまいさんは、時に鬼軍曹のような厳しさで「キレイな家のルール作り」に励みました。その結果、祖母から「思ってもみない言葉」をかけられて......。

前回のエピソード:この「まっさらなキャンバス」は汚させない! 新居完成で「鬼軍曹」と化した私...

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激闘の末、我が家の基本スタイルが決まる

たとえ家族から白い目で見られようと「リメンバー汚部屋!」を胸に、入居1ヶ月ほどで"キレイな家"の礎が完成しました。

(やや強引ではあったらしく、未だに家族からは「あの時のあなたは怖かった」と非難されるのですが、でもまぁ結果オーライです!)

すると、すぐにいい効果が現れ始めました。

家族が片付けに対して、とても協力的になってくれたのです。

どうやらキレイな家に目が慣れた(!)らしく、またその片付いている状態に心地よさを覚えてくれたのです。

それはなんと、あの汚家の元凶でもあった祖母も一緒で......。

掃除や片付けをしていると、「ありがとう」と言ってくれるようになったのです。

とうとう片付けが家族の仲を良好に!

なにを当たり前のことを...と思うかもしれませんが、祖母と私は長年、片付けを巡って喧嘩ばかりしておりまして。

汚家時代の最後の方なんかは、私がちょっとでも片付けをしていると、怒り出し嫌味を連発。

私も私で祖母が散らかしていると負けじと怒り出していたので、2人の間では片づけは喧嘩のタネにしかならなかったのです。

そんな状態だったので、最初に「ありがとう」と言われた時は、正直耳を疑いました(そんな私の態度でまた祖母を怒らせてしまったのですが...笑)。

でも次第に嬉しさがこみ上げてきて。

ますますキレイな家に感謝したものです。

"自分が変われば相手も変わる"は本当だった

どうして祖母の気持ちが変化したのだろうと、今振り返ってみると、おそらく理由は2つあります。

① 家が片付いていることで、まず私自身が変われた
キレイな家のおかげで私の心が落ち着いてきて、心穏やかに掃除をすることができ、ギスギスした態度を取らなくなったし、余裕も生まれた。
前はイライラしながら、永遠に終わらない家の片付けをしていたので喧嘩が絶えなかったが、この時の私は、片付けを心から楽しめていた。

② 祖母も家が片付いていることで、暮らしやすいことに気がついた
祖母は祖母で、散らかっている場所を見て「いつかは片付けなくては......」という重圧から解放された。
探し物の時間もぐっと減った結果、その分イライラすることも減り、心が穏やかになった。
また、家の動線が整ったことで、体を動かしやすくなり、家の中を楽に移動できるようになった。

...これらの理由から、祖母も家をキレイにすることに協力的になったのだと思います。

不要なものを捨て、ものの置き場を決めたことで、片付け下手の祖母でも片付けが楽になり、キレイな部屋を維持することができた結果、自信も生まれたようでした。

この時私は、人は自分の心の鏡なのだと実感しました。

イライラして片付けをすれば相手もイライラする。

自分が心穏やかに片付けをすれば、それは少しずつでも伝わって、いい結果を残す......そのことに気づかされたのでした。

ゆるりまいさんの「片付けっぷり」を楽しんで♪ 記事一覧はこちら!!

 

ゆるりまい

大人3人と子ども1人と猫4匹暮らし。 本当はなんにも持たないで生活したい、 そんな願望を持ちながら生きています。著書に『わたしのウチには、なんにもない。』なんにもない部屋で赤ちゃんを育ててみればKADOKAWAなどがある。

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