「汚家」から「キレイな新居」になって...引きこもりだった認知症の祖母に「驚きの変化」が!/ゆるりまい

仙台市で生まれ、夫と息子、母、猫3匹と「なんにもない」部屋で暮らす人気漫画家のゆるりまいさん。モノが多く、とんでもなく散らかった「汚家」から見事脱却したことで、引きこもっていた祖母に変化が...! ゆるりさんが『住環境が人に与える影響は非常に大きい』という持論が確信に変わった、というエピソード...ぜひ、ご一読下さい。

前回のエピソード:「片付け」を巡ってケンカばかり...そんな祖母と私が和解できた「2つの理由」

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引きこもりだった祖母が...

祖母が身の回りを片付けだした頃、また一つ祖母に変化が現れました。

なんと、ずっと家に引きこもっていた祖母が、外の世界に興味を持つようになったのです。

外への関心は大きな一歩

祖母は認知症になってからというもの、極端に家から出ることを嫌がりました。

元々家にいるのが好きなタイプではあったのですが、徐々に散歩すら嫌がるようになり、最終的には病院に連れ出すのも本当に一苦労でした。

そんな祖母が、ある日突然「庭を見てみたい」というようになり、次第にちょっとした外食にまで行けるようになってきたのです。

これはゆるり家にとって、とても大きな一歩だったように思います。

藁をもすがる気持ちで連絡をしたら...

けれど認知症も進んでいきます。

いよいよどうしたらいいのかわからなかった私たちは、同じく認知症の家族を持つ知人に教えられて、ソーシャルワーカーに助けを求めることにしました。 

汚家時代にも一度助けを求めたことがあるのですが、祖母から大きな抵抗があったことと、まだ症状が軽度だったこともあり、その時はうやむやになってしまった経緯がありました。

なので、その時に「きっとこのまま祖母の状態は続くんだろう」と諦めてしまっていたのです。

(今思えば、汚家に関してもそうで「現状を打破しよう」という気持ちは枯れ果てていたように思います)

でも家が生まれ変わり、私たちも変わり......。

きっとこの時、ゆるり家は「変化」の間にいたのでしょう。

なんとかしたいという一心でソーシャルワーカーの方に連絡をしました。

もう我が家は「秘する場所」じゃない!

担当の方を家に招くことができた日のことを、私は今でも覚えています。

母も安堵の表情を浮かべていました。

汚家時代は心の中でずっと「こんな家に他人なんか呼べない」「家を見られたくない」と頑なに思っていたので、簡単に助けが呼べなかったのです。

「家が片付いていないだけでそんなに気にするの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それくらい私たち家族は汚家であることに負い目と恥ずかしさを持っていたことを実感させられました。

家は自分たちにとって「秘するもの」であり、他人との線引きが露骨に引かれている場所だったのです。

そしてそれは祖母も一緒だったようで、今までそういった人には頑なに会おうとしなかった祖母が、すんなりとリビングに出てきてくれたのです。

正直なところ、数回は通ってもらって説得を...と思っていた私たちは、この祖母の態度の変化に非常に驚き、そして感動を覚えました。

『住環境が人に与える影響は非常に大きい』

結果、祖母はデイサービスを利用することができるようになりました。

もう何年間も引きこもりだった祖母が、です......!

汚家だったから祖母は引きこもりだったのか、引きこもりだったから汚家だったのか。

多分、どちらも。

家がきれいになったから私たち家族は変わり、そして私たちが変わったからますます家がきれいになったのだと思います。

私はその時、持論である『住環境が人に与える影響は非常に大きい』ということが真実だと確信しました。

生まれ育った家は、愛していたけれど、一方で私たちの心に重くのしかかるものであったことも間違いなく...。

だからこそ今の家を大切にしなければと思うようになりました。

【次のエピソード】まるで少女のよう...。認知症の祖母が再び「おしゃれ」に目覚めたきっかけは.../ゆるりまい

最初から読む:"汚家"育ちのミニマリスト。家族の価値観を変えた出来事とは/ゆるりまい

【まとめ読み】ゆるりまいさんの「片付け」エピソード一覧♪

 

ゆるりまい

大人3人と子ども1人と猫4匹暮らし。 本当はなんにも持たないで生活したい、 そんな願望を持ちながら生きています。著書に『わたしのウチには、なんにもない。』なんにもない部屋で赤ちゃんを育ててみればKADOKAWAなどがある。

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