テレビCMで気になる"○○ペイ"。使ってみたことはありますか? お金が戻ったり、お釣りを間違えないから安心して使えます。
20年にわたって携帯電話業界を取材し続けているジャーナリストの村元正剛さんに、お得で便利なスマホ決済の基礎知識を教えていただきました。
スマホ決済には2つのタイプがあります。
QRコード決済
スマホの画面にバーコードやQRコードを表示させて、それを読み取ってもらったり、逆にお店にあるQRコードを読み取って支払います。
機種に関係なく、利用できます。
多くのお店では、バーコードを読み取ってもらうだけで支払いが完了します。
お店に置かれたQRコードを読み取って、金額を入力して支払うことも可能。
中小規模の店での導入が増えています。
非接触IC決済
スマホに組み込まれた「非接触ICチップ」を用いる決済。
iPhone7以降のiPhoneや、おサイフケータイに対応したAndroidのスマホで利用できます。
読み取り機にかざすだけで、素早く支払いが完了することが利点。
一部の自動販売機にも導入されています。
スマホ決済のメリット
・ポイント還元やキャッシュバックがお得
・現金を持ち歩かずに済むので、盗難、紛失の心配が減る
・素早く決済できる
・お釣りを間違えられる心配が無用
・買い物の記録が残る
使ってみれば簡単!現金で買うよりもお得です
スマホがあれば買い物ができるサービスが普及してきました。
多くは「○○ペイ」という名称で、スマホの画面に表示させたバーコードを見せたり、お店にあるQRコード(四角形の2次元バーコード)を読み取ったりすることで支払いができます。
現金やクレジットカードを持ち歩く必要がなく、素早く決済できることが利点です。
スマホは他人に使われないようにロック(鍵)をかけられるので、現金よりも安全といえるでしょう。
2019年10月からの消費税率引き上げを機に「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まりました(2020年6月末まで)。
クレジットカード、デビットカード、そして、ここで紹介するスマホ決済などが対象で、支払額の最大5%が還元される施策です。
さらに、スマホ決済は利用者を増やすために、独自のポイント還元が行われることもあります。賢く利用しましょう。
現在利用できる主なスマホ決済
PayPay(ペイペイ)
ソフトバンクとヤフーが共同出資する会社が運営。
2000万人以上の利用者を擁し、お得なキャンペーンも頻繁に実施されています。
こんな人におすすめ
大型店だけでなく、小さな店を利用することも多い人
d(ディー)払い
NTTドコモが提供する決済サービスで、毎月のスマホ利用料と一緒に支払えることが利点。
支払額に応じてdポイントがたまります。
こんな人におすすめ
ドコモを使っている人は、簡単に始められてお得
LINE Pay(ラインペイ)
家族や友人との連絡に使われることが多い「LINE」アプリで利用可能。
銀行口座などから入金でき、送金や割り勘もできます。
こんな人におすすめ
LINEをよく利用する人は使いやすい
楽天Pay(ペイ)
楽天が提供する決済サービスで、多くのコンビニ、ドラッグストアなどで使えます。
利用額に応じて楽天のポイントが付与されます。
こんな人におすすめ
楽天のサービスをよく利用し、ポイントをためている人
Suica(スイカ)
交通系ICカードは鉄道会社によって異なりますが、全国で使えるスマホ決済は「Suica」のみ。
電車やバスに乗れて、買い物もできます。
こんな人におすすめ
電車やバスに乗ることが多い人には最適
iD(アイディー)
NTTドコモが運営する電子決済の仕組み。
「おサイフケータイ」や「Apple Pay」で利用でき、「メルペイ」の決済手段としても採用。
こんな人におすすめ
すでにiD対応のクレジットカードを持っている人
メルペイ
不用品を売却できる「メルカリ」が提供するスマホ決済サービス。
「メルカリ」の売上金を「メルペイ」に入れて使うこともできます。
こんな人におすすめ
「メルカリ」を利用している人には便利かつ経済的
QUICPay(クイックペイ)
多くのクレジット会社が対応する電子決済サービス。
「Apple Pay」や「おサイフケータイ」に対応するスマホで利用できます。
こんな人におすすめ
クレジットカードを使い慣れている人には最適
構成・文/村元正剛 イラスト/いなばゆみ 写真提供/PayPay