年々距離感が縮まっていく"親子関係"。数年前には"友達親子"という言葉が流行り、今でも友達感覚で接する親子はよく見かけますよね。
しかし中には、そんな友達のような親子関係をあまり快く思っていない人も。最近では「親を名前で呼ぶ子どもってどう思う?」という話題が大きな注目を集めました。
子どもの名前呼びを許せる? 許せない?
親を名前呼びすることについて、意見は大きく分かれる様子。たとえばひとり息子を抱える40代女性は、親の名前呼びに対してかなり否定的です。というのも家族とはいえ、親は子どもにとって目上の存在。「お母さん」「お父さん」などの呼称で呼ぶ=最低限の礼儀だと考えている彼女は、「家庭内で礼儀を守れない子どもは社会でもできない」とコメントしています。
他にも彼女と同じ反対派の意見には、「親すら敬えないとなると、目上に気を遣えなくなりそう」「名前呼びを許したら、親を見下すようになっちゃうんじゃないかな? 教育的にも悪いかも」「そもそも名前呼びする意味がわからない」といった声が。
ネット上に寄せられたコメントは、圧倒的に否定派の意見が多いようです。しかしその一方で、「名前呼びを許せる」という人も。専業主婦のとある女性も、親の名前呼びに寛容的なひとり。彼女は"成長と共に子どもは物事の良い悪いを判別できるようになる"と考えているため、「親の呼び方くらいで子どもの礼儀作法が変わるでしょうか」「そこまで深刻に考えなくてもいいのでは?」と否定派の意見に疑問を抱いています。
彼女と同様の考え方をする人は意外にも多く、ネット上では「そんなこと言ったらママ・パパっていう呼び方だって敬称ではないでしょ」「結局個人の問題なんだからそこまで否定的になる必要はない」といった声が上がっていました。
成人してから親を名前呼びする子どもは何割?
名前呼びを許せるかどうかについては、圧倒的に否定派が多い様子。とはいえ"幼少期は親を名前呼びしていた人"も少なくないようで、SNS上などには「小さい頃は親をちゃん付けで呼んでた」「親を呼び捨てする度にぶっ飛ばされてたっけ...」という声が。では成人してからも親を名前呼びしている子どもは、どれくらいいるのでしょうか。
2018年5月に発表された「『母』に対する意識調査」(ミュゼマーケティング調べ)では、20~34歳の女性1,015名に対してアンケートを実施。まず「母親との仲」について尋ねてみたところ、「とても仲が良い」「どちらかと言うと仲が良い」と答えた人は全体の8割以上を占めていました。
続けて「母親と仲が良い」と答えた人に「あなたと母親は『友達親子』だと思いますか?」と質問してみると、46%の女性が「友達親子」だと認識していることが明らかに。
そこで同調査では、「友達親子」と回答した人を対象に「母親の呼び方」についてもヒアリング。母親の呼び方は「お母さん(55%)」が最も多く、友達のように「ちゃん呼び、ニックネーム(11%)」で呼ぶ人は少数派でした。
あなたは子どもが親を名前呼びすることについて、どう思いますか?
文/藤江由美
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