お世話になった相手に、感謝の気持ちを込めて金品などを贈る「お心づけ」の文化。海外では「チップ」と呼ばれどの店でも当たり前に行われていますが、日本ではあまり馴染みがないですよね。最近では、お心づけをどんな場面で渡すかがネットで話題になっていました。
「お心づけ」の文化に賛否の声
ある女性の大叔母は、結婚式だけでなくタクシーや美容院、飲食店などよく通っている場所ではいつもお心づけを渡しているそう。女性はそんな大叔母の姿を見て、「粋でステキだなぁと思う反面、とても真似できないとも思います」と語っています。
この意見に対して、世間からは様々な意見が。「スマートに渡せたらかっこいい」「やっぱり貰ったら嬉しいと思う」と肯定的な声もありますが、「タクシーや美容院まではちょっと余裕がない」「結婚式では渡したことあるけど、ほかでは考えたことも無かった」と、日常生活ではほとんどの人が行っていないようです。お心づけを渡さない理由については、「ちゃんと正規の料金を払ってるんだから必要ない」「逆にいやらしい感じがする」といった声が。
ではお心づけを渡す場合はどんな相手が多いのかというと、冠婚葬祭に関わるスタッフをはじめ引っ越しや家のリフォーム、電気・水道工事の業者など。「家に上がってもらう時は必ずお茶を出す」「いつもカットしてもらってる美容師さんにはたまにお菓子を差し入れてます」など、金銭以外の形で感謝を表現するという意見もありました。
引っ越し業者へ心づけ・差し入れを渡す人は半数以上
引っ越し予約サイトを運営している「株式会社引越し侍」では、サイト利用者を対象にアンケートを実施。引っ越し作業員への差し入れや心づけについての実態を調査しました。
「引越し当日は、引越し作業員に差し入れや心づけを渡しましたか?」という設問では、「渡していない」が48%、「差し入れを渡した」が32%、「心づけを渡した」が14%という結果に。「差し入れ・心づけどちらも渡した」という人も6%ほどで、ほぼ半数の人が何かしら渡しているようです。
渡したものについては、「飲料」が69%、「現金」が36%、「お菓子」が18%。引っ越しは体力を使う仕事なので、飲料の場合はその場で飲めるペットボトルなどがおすすめですよ。実際にネット上では「引っ越しの時に心づけしたら、すごく配慮してもらえました!」「開始前に心づけを渡しておくと、荷物を大切に扱ってくれる気がする」という声も上がっていました。
感謝の気持ちを伝えるとき、あなたならどんな形で表現しますか?
文/藤江由美
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