帰省した際、両親にお土産を贈る人は多いはず。数ある選択肢の中からお土産をチョイスするのはなかなか一苦労ですが、中には「父親へ贈るお土産が思いつかない」と悩みを募らせている人も。お土産の選び方は、親が置かれている環境や状況によって少し事情が変わってくるようです。
特に多かった声は「〇〇のプレゼント」!?
「介護の疲れに効くものって何でしょうか?」と悩みを明かす男性は、今度のお休みに実家へ帰省する予定。実家には祖父母の介護につきっきりの父親がおり、しばしば「介護疲れ」をこぼす父親に"何か良いお土産を..."と考えていました。
しかし思いつくものといえば、父親の好物である「お酒のプレゼント」か「美味しいご飯をご馳走する」くらい。男性の中ではいまいちピンと来ていません。では世の介護者たちは、どんなお土産を貰うのが1番嬉しいのでしょうか。
ネット上に寄せられたコメントには、「介護中は自分の食事管理も大変だから、栄養補給になる『メイバランスMini』がおススメ。特にバナナ味とコーヒー味が美味しいよ」「日持ちするお惣菜は有難い。疲れた時などサッと美味しい食事が摂れるので」「ちょっと一息入れたい時に甘いものがあると嬉しいですね」といった様々な意見が。
"品物"としては食べ物系が多いようですが、一方では「苦労や愚痴をただ聞いてくれればいい」「介護疲れの時は励ましの言葉が1番心に沁みる」「気にかけて見に来てくれるだけでも本当に嬉しい」など"気持ちのプレゼント"を推す声も上がっています。
中でも特に多かったのは"時間のプレゼント"。ネット上では「1日自由な時間を過ごせた時は本当に幸せだった」「静かな夜が欲しい。とにかく何にも邪魔されることなく、ぐっすり眠りたい」「何といっても『介護の休日』。数時間でもいいから『介護は任せて』って言って貰えると嬉しいです」といったコメントが上がっていました。
「介護が始まり、生活で変化があったもの」第1位は...?
"自由な時間"を掲げる人が多かった今回の一件。介護生活が始まるとどうしても"時間"をとられてしまうようで、2018年8月に発表された「介護をする家族の生活変化についての意識調査」(「株式会社エス・エム・エス」調べ)にもその実態が著しく現れています。
同調査では、男女394名に対して「介護が始まり、生活などで変化があったものはありますか?」と質問。第2位・第3位に「仕事(58.6%)」「お金(53.9%)」が並ぶ中、第1位には「時間(82.3%)」がランクインしました。
さらに「具体的にどう変化しましたか?」と尋ねてみたところ、「訪問介護や通院等で、自分の自由になる時間が激減」「プライベートな時間はほぼない」「パートの日数を減らし、母の予定中心の生活になった」「長い間やっていた趣味を辞め、プライベートの付き合いもほぼ皆無。デイサービスを利用しているため、朝晩必ず家にいるように」といったコメントが寄せられています。
介護の苦労は想像を絶するもの。もしあなたが介護者の立場になったら、息子・娘からどんなお土産を貰いたいですか?
文/藤江由美
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000170.000013298.html