ひざ痛に悩む方は必見! 「ひざのコブ」についてセルフチェック/ひざ痛ほぐし1分ストレッチ

「ひざのコブ」チェック の診断結果

「ひざのコブ」チェックで痛みなどを感じた場合、本来はゼリー状で軟らかいはずの「膝蓋下脂肪体」などの組織が硬くなっていて、そのことが痛みの元凶になっている可能性が高いと言えます。

実際に4つのポイントを押すと、「表面は軟らかいけれど、奥のほうが硬く、押し込むと痛みを感じる」というケースが多いと思います。

それこそがまさに、"膝蓋下脂肪体の正体"です。

下の写真を見てください。

ひざ痛に悩む方は必見! 「ひざのコブ」についてセルフチェック/ひざ痛ほぐし1分ストレッチ hiza_43_1.jpg

「ひざのコブ」が主な原因で、ひざ痛が発生した症例(1)
エラストグラフィーによるひざの画像。青い部分が硬化した膝蓋下脂肪体。


これは、当院の患者さんのひざを特殊なエコー(エラストグラフィー)で撮影した画像で、「赤く見えるところ」は軟らかい状態、「青く見えるところ」は硬い状態になっていることを示しています。

このように、まるで隠れているかのような「硬くなった膝蓋下脂肪体」を、このチェックテストで見つけ出すわけです。

人によっては、押すことで痛み・硬さを感じるだけでなく、見た目からもすぐに「ボコボコとしたコブがある」「不自然なふくらみがある」とわかることがあるでしょう。

当院の患者さんでも、そうしたケースは少なくありません(下の写真参照)。

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「ひざのコブ」が主な原因で、ひざ痛が発生した症例 (2)
変形性膝関節症と内側半月板損傷で通院中の女性(70代)のひざの状態。膝蓋下脂肪体は皮下脂肪ではないので、瘦せ型の方でもボコボコとしたコブが見られる。


ただ、いずれの場合にしても、膝蓋下脂肪体は軟らかい状態にしておく必要があります。

ちなみに、厳密なことを言うと、チェックする4つのポイントの中の「(3)お皿の骨のすぐ真上」には、膝蓋下脂肪体という組織はありません。

しかし、そのポイントにある組織=「膝蓋上嚢(膝蓋上包)」や「太ももの筋肉(大腿直筋)の腱」などが硬くなることも、間違いなくひざ痛を生み出す原因になります。

ですからやはり、適切なケアを施し、柔軟性のある状態に引き戻すことが不可欠なのです。

 

酒井慎太郎

さかいクリニックグループ代表。柔道整復師。千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルメディカルアドバイザー。中央医療学園特別講師。整形外科や腰痛専門病院、プロサッカーチームの臨床スタッフとしての経験を生かし、腰痛やスポーツ障害の疾患およびパフォーマンス向上のための施術を得意とする。

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※この記事は『痛みの元凶を自分で治す ひざ痛ほぐし1分ストレッチ』(酒井慎太郎/徳間書店)からの抜粋です。

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