貯金が少ないから老後が心配...多くの人が抱える将来の不安。そんな時代に、「お金がなくても幸せになれる」と言うのは70代の牧師・ミツコさん。著書『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』(すばる舎)の中では、その暮らしぶりを伝えています。今回は同著書から、ミツコさんが感じた仕事のやりがいや日常の感動など、人生を充実して過ごすためのヒントをお届けします。
月7万円の生活費の内訳
毎月の生活は年金の約7万円でやりくりしています。
公営住宅の家賃は、収入が少ないので減額してもらい、月約6000円です。
健康保険と介護保険は、同様に減額してもらって払っています。
住民税と所得税は非課税になっています。
本当にありがたいことと、感謝しています。
水道光熱費は季節によって違いますが、平均すると月8000円くらいです。
もちろん、節約を心がけていますが、ケチケチはしていません。
寒いときや暑いときは、体調管理のためにもエアコンをつけます。
電気のつけっぱなしはしない、お風呂の水は毎回替えないで3回入るなど、できるだけ無駄使いはしないようにしています。
スマートフォン代が月約7000円(本体代金含む)、固定電話代が約2000円です。
通信費が家計全体に占める割合が高くなっています。
これは、牧師という仕事柄、いろいろな方の相談にのることが多いので、仕方がありません。
固定電話をやめようかと考えましたが、高齢の相談者さんは固定電話がよい方もいるし、話すのが苦手でFAXで送ってくる方もいるので、継続しています。
食費と雑費で、だいたい月4万円です。
交通費や衣類購入なども、この中でやりくりします。
宅配の生協を長年続けています。
1回2000円ほどに収まるようにし、月4回で8000円です。
普段の買い物は現金より、クレジットカードや電子マネーでの支払いが多いです。
家から一番近いスーパーでは、月に1回、電子マネーのカードに約1万円をチャージし、そこから使うようにしています。
家計簿はつけていません。
でも、手元にあるお金でやりくりする習慣がついているので、足りなくならないし、余りもしません。
今日使いすぎたなと思ったら、2~3日は締めるようにし、メリハリをつけています。
ただ、レシートは手元に残しておき、突発的な支出はメモしておきます。
口座は郵便局ひとつに絞っています。
ここに年金が振り込まれ、クレジットカードなどの支払いも引き落とされます。
口座から引き落とされる額は毎月だいたい決まっているので、それを残すようにして、余った分を現金でやりくりする予算として、月1回引き出すようにしています。
そのとき、必ず通帳に記帳をして残高をチェック。
残金(=使えるお金)がわかっていると、使いすぎることはありません。
【1ヵ月約7万円でやりくり】
住居費:約6000円
社会保険料等:約4000円
水道光熱費(平均):約8000円
通信費:約1万円
食費・雑費その他:約4万円
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74歳の牧師がつづる、一人暮らしの老後生活。健康管理法やお金の価値感などについて全6章で紹介されています