コーディネートも「つくりおき」できます。モデルの香菜子さん「40代からの着たい服の選び方」

仕事にお金、住まいなど、これからの暮らし方に悩むことも多い40代。日々を楽しむために、「自分が大切にしたいことを暮らしに取り入れて、いらなくなったものをなくしている」と言う人気モデルでデザイナー、母でもある香菜子さん。今年で45歳を迎えた彼女が、40代からの暮らし方をまとめたフォトエッセイ『毎日、無理なく、機嫌よく。』(すばる舎)から、気持ちを軽くして日々を過ごせるヒントを連載形式でお届けします。

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つくりおきコーディネート

朝、どうしても着て行く洋服が決まらないことがあります。

疲れているときは服なんてどうでもいい。

めんどくさい、許されるなら(絶対に許されないけど)裸で出かけたい......なんて本気で(!)思ってしまうことだってあります(さすがにやりませんが)。

服に向かう気持ちは、その日の自分のコンディションのバロメーターであったりします。

それでも仕事に行かねばならないし、夕飯の買い出しに行かねばならないし、玄関を出るためには一定の「服エネルギー」を維持しなければなりません。

そこで、時間があるときに、服の〝コーディネートのつくりおき〟をしておきます。

料理のお惣菜のつくりおきみたいなものです。

いざとなったらサッと出せる強い味方です。

たとえば、わたし自身の生活パターンを考えると、モデルの撮影があるときは、ヘアメイクさんがお化粧と髪の毛をやってくれるので、わりと気が抜けた格好でもOK。

基本的には、脱ぎ着しやすい服を選びます。

イラストなどの仕事の打ち合わせがあるときは、少しかしこまった格好。

友人とごはんを食べに行くときはカジュアルなスタイルなど、それぞれのパターンをまず出してみます。

いくつかパターンが出せたら、今度は時間のあるときに、鏡の前でひとりファッションショーです。

これ、家族がいたらちょっぴり恥ずかしいので、ひとりのときにこっそりやってみてください。

「普段はこの組み合わせはしないな」とか、「思い切ってイメチェンメンバーとして買ったこの服、なかなか袖を通していない」なんて服があれば、どんどん試してみるのです。

もし雑誌で見て気になっているコーディネートの切り抜きなんかがあったら、それをそのまま真似してみたり、いつか映画であの女優さんがやっていたコーディネートを真似してみよう、なんていうのもいいですね。

ひとりだから人目を気にする必要もありません。

誰も笑う人がいないので、とにかくどんどんやってみましょう。

そして、ときどきツッコミを入れてみたりして。

ひとりツッコミしながらの、ひとりファッションショー、楽しいですよ。

以前、ブルーのノースリーブワンピの下に白いブラウスを試しに着て、鏡の前に立ってみたら......。

なんだろう?

これ、どこかで見たことあるよ?

なんかおかしい。

えーと、あれだ、修道女みたい!

でも、これもありかも?なんてことがありました。

大丈夫。

だーれも見てません。

とにかく好き勝手やってみるのです。

服がどんどん散乱してきますが、これはもうあとでゆっくり畳めばいいのです。

散らかっちゃうなあ、片づけがめんどう......ということからも、いったん自分を解放してみましょう。

ついでに「これはこの先、頻繁に着るもの」「これはフリマ行き」というのも、ファッションショーを終える頃には見えてきます。

服をいったんクローゼットからあれこれ出してみると、こうして服の整理ができるという「おまけ」もついてきちゃうのです。

難しいことは抜きにして、気軽に〝つくりおきコーディネート〟、いかがでしょう?

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【左・友人と会う日】ジャケット:FLW、Tシャツ:THIBAULT VAN DER STRAETE、パンツ:STAMP AND DIARY、バッグ:不明、靴:trippen、靴下:Tabio

【右・撮影の日】ニット:dʼun a dix、スカート:USED+ZUCCaのつけプリーツ、バッグ:HERMÈS、靴:Reebok

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【打ち合わせの日】ブラウス:Johnbull、パンツ:Johnbull、バッグ:COMMEdes GARÇONS、靴:Pertini

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香菜子(かなこ)
1975年、栃木県足利市生まれ。在学中にモデルを始め、1998年に出産を機に引退。2005年、第二子出産を機に雑貨ブランド「LOTA PRODUCT(ロタ プロダクト)」を設立。2008年にイラストレーターとして活動を開始し、モデル業も復帰。2018年には架空のホテル「VILHELMS」を作り、備品などイメージしたプロダクトの制作を開始。著書に『普段着BOOK』(主婦と生活社)、『香菜子さんのおとな服練習帖』(宝島社)などがある。

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『毎日、無理なく、機嫌よく。』

(香菜子/すばる舎)

23歳で第一子を出産し、モデル業を引退。30歳で第二子出産後、雑貨ブランドを設立し、33歳のころからはイラストレーターとして活動。さまざまなことにチャレンジしてきた著者が45歳を迎えた今、母親として、社会人として、日々感じるつらい思いを無理なく受け入れて、人生を機嫌よく楽しめる考え方をまとめたフォトエッセイ。人生の折り返し地点を迎えたあなたの肩の力を、そっと抜いてくれます。

※この記事は『毎日、無理なく、機嫌よく。』(香菜子/すばる舎)からの抜粋です。
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