疲れていないのに「疲れてる?」と聞かれる、実年齢より老けて見られる...。それ、もしかすると「透明感」が失われているせいかもしれません。人の印象を大きく左右する「透明感(=水分、みずみずしさ」は何歳からでも取り戻せます。そこで今回はイメージコンサルタント・吉村直子さんによる著書『40代からの透明感のつくり方 「青」でキレイになれる』(あさ出版)をご紹介。若々しくイキイキとした見た目を手に入れる方法を厳選してお届けします。
※本記事は吉村直子著の書籍『40代からの透明感の作り方』から一部抜粋・編集しました。
【前回】最近、老けて見える...「透明感」が失われたせいかも?
イラスト/千坂まこ
透明感の正体は「水分」
透明感のある色を身につけると、色の同化現象により、透明感があるように見えます。
それでは、透明感のある色とは、どのような色をいうのでしょうか。
ここで一度、透明感の理想形である赤ちゃんを想像してみてください。
ピンク色の頬にはシミやくすみがなく、影らしきものはどこにも見当たりません。
赤ちゃんは、なぜあんなにも透明感があるのでしょうか。
その正体はみずみずしさ、つまり「水分」です。
人間の体はほとんどが水で構成されており、大人の体の約60%が水分でできているといわれています。
一方、赤ちゃんの場合は、体の約80%が水分でできているそうです。
赤ちゃんは、そもそも体の中の水分量が私たち大人より圧倒的に多いのです。
この水分によるみずみずしさが、肌や目の輝きに表れているのですね。
つまり、年月を重ねたから肌の色が変わると思われがちですが、そうではなく、年齢とともに体内の水分が少なくなるから肌の色が変化するのです。
体内から水分が減ると何が起こるのか見ていきましょう。
スーパーに売っている肉を想像していただくと、わかりやすいかもしれません。
肉は新鮮なときはピンク色で、みずみずしいツヤがあります。
それを見て私たちは新鮮だと感じます。
反対に、茶色っぽくなった肉(つまり黄色く黒っぽい肉)を見ると、ちょっと古そうだと感じますよね。
切り花などもそうです。
水をしっかり含んだ花は、ひんやりと涼しげで少し深みのある色をしています。
一方で、干からびてくると色あせて黄色っぽく乾燥して見えるようになります。
このように、水分のある・なしは、見た目でわかります。
私たちは自覚こそしていませんが、水分がある場所・生物・植物を見てフレッシュさや鮮度を感じます。
一方、水分が少なく、黄色と黒い色が出ているのを見て、古さを感じとるのです(これは先にも述べたように、生まれつきの肌の色は関係ありませんし、黄色人種に限った話ではありません。地球上のすべての人に当てはまります)。
生まれつきどんな肌の色の人でも、誰もが最初はみずみずしい透明感のある状態であり、年月を重ねると水分が減り、黄色くなり、また黒くくすんでいくのです。
さて、透明感のある色とはどんな色なのか、というところに話を戻しましょう。
透明感のある色は、「水分を含んだ色」「みずみずしさを感じられる色」です。
次の項目からさらに詳しくお話ししていきましょう。