頭のこりをほぐすと、体やメンタルの不調解消にも役立ちます。良いことずくめの「頭ほぐし」で、疲れ知らずの秋を手に入れて。今回は、エイジングデザイナーの村木宏衣(むらき・ひろい)さんに「指の力が要らない頭ほぐしのやり方」を教えてもらいました。
老け顔やたるみも頭のこりが原因でした
なんとなく具合が悪い。
病院に行くほどではないけれど、なんだか頭が重い。
それ、頭がこっているサインかもしれません。
「実は頭も首や肩と同様にこりやすいもの。頭がこってしまうと、筋肉や筋膜の動きや血流が悪くなります。頭のこりは頭痛や心の不調の原因になるばかりか、薄毛や白髪、顔のたるみやほうれい線、目尻のシワの原因になってしまうことも。頭のこりをほぐすことを毎日の習慣にして、健康的な暮らしを手に入れましょう」(村木さん)
今月は村木さん考案のメソッドの中から、指に力を入れずに行えて、1プロセス10秒でできる「頭ほぐし」のテクニックをご紹介。
視力の向上や気持ちが前向きになる効果が期待できるほか、夜寝る前に行うと体全体がポカポカになり、心地よく休むことができます。
指の力が要らない「頭ほぐし」のやり方
1.耳まわりをまわしてほぐす
耳を覆うようにして手を頭に添え、手のひら全体で顔の筋肉を引き上げるようなイメージで、前から後ろへ、筋肉ごと動かすように手をまわします。頬のまわりや耳の緊張をほぐすことができます。
2.頭の上部は揺すってほぐす
指の腹を頭皮に当て、頭皮を骨からはがすようなイメージで細かくジグザグに揺するようにしてほぐします。生え際から頭頂部へと指をずらしていき、頭の上部全体のこわばりを解消しましょう。
【POINT】頭蓋骨から筋膜をはがすようなイメージで!
3.こめかみは細かくほぐす
両手を握ってこぶしを作り、第二関節と第一関節の間の平らな部分をこめかみに当て、小さな円を描きながら、こびりついた筋肉をはがすイメージで細かく動かします。生え際から耳後ろまでほぐします。
【POINT】3~4は、ここを使ってほぐします
4.頭の後ろは上から下へほぐす
耳の後ろ側に握りこぶしの平らな部分を当て、細かく(1~2mmずつ)ジグザグに動かすようにして、えり足までほぐします。頭蓋骨と首の境目までほぐすと血流が良くなり、頭がスッキリ!
【POINT】ふかふかの地肌を目指しましょう
《誰でも簡単「頭ほぐし」のコツ》
(1)細かく動かし、深くしっかりほぐす
血流やリンパの流れをスムーズにするイメージで、手を細かく動かすとこりがほぐれやすい。
(2)頭蓋骨をほぐすイメージで行う
頭皮ではなく頭蓋骨そのものをほぐすようなイメージで行うと、深部までしっかりほぐれる。
(3)強くやり過ぎない
手に強く力を入れる必要はナシ。 疲れない&痛気持ちいい程度の圧をかけて行うのがコツ。
《頭のこりをセルフチェックしてみましょう》
□ 頭頂部の頭皮が、額の皮膚と同様につまめない
□ 生え際や眉の上をこぶしでグリグリすると痛い
□ 頭皮がぷよぷよしていて、ハリや弾力がない
□ 額や頭頂部、首の後ろが硬くなってきた
1つでもチェックがついた人は、頭がこっています!
取材・文/和栗 恵 撮影/齋藤ジン モデル/永谷佳奈