緑なら青緑、エメラルドグリーン
透明感の色で代表的なものは青ですが、それ以外にもあります。
例えば青緑。
色の名前に「青」が入っているのでわかりやすいかもしれません。
色の名前に「青」が入っている場合は、ほとんどが透明感のある色と考えてよいでしょう。
緑はそもそも青と黄色が混ざってできる色です。
青が多ければ青緑。
黄色を多くして白を加えると、黄緑になります。
黄緑に黒が入るとカーキやモスグリーンになります。
いろいろな緑がありますが、緑を選ぶなら青緑を選ぶのが正解です。
ここでいう青緑とは、植物の葉がみずみずしい状態で、なおかつ木陰の過ごしやすい環境にあるときの色です。
太陽に当たりすぎたり、干からびたりしてしまうと黄みが増えます。
青緑に少し黄色を足して、いくらか明るくしたエメラルドグリーンも、透明感のある色です。
南洋の海の色は、まさにエメラルドですよね。
ただ、エメラルドグリーンという色名でも、黄色が強いケースもあります。
黄緑に近いかなと感じたら要注意です。
エメラルドグリーンに関しては、色名だけに頼らず、色をよく見極める必要があります。
黄緑も青と黄色でつくられる色ですが、黄色が強いためくすんで見えます。
春先に出るパステルグリーンは、黄緑に白をプラスした色です。
明るい色なので顔色も明るく見えると誤解されがちですが、実はパステルグリーンも身につけるとくすんだ黄色い顔色になってしまいます。
レッスンでカラードレープ(布)を当ててみると一目瞭然で、皆さんびっくりされるくらいです。
しかもパステルグリーンは黄色に加えて白も多いため、太って見えたり顔が大きく見えたりします。
「パステル系は太って見えるので苦手」と言われる方も多いですが、これは黄色と白の影響です(すべてのパステルカラーが太って見えるわけではありません)。
カーキやモスグリーンも黄色と黒が多く入っているので、NGカラーです。
黄色と黒はもうおわかりですね。
鮮やかな緑の木々も、黄色と黒が増えてくると枯れる寸前というサイン。
人間も年齢を重ねるほどに肌に黄色と黒が増えます。
カーキとモスグリーンを身につけると色の同化現象によってさらに黄色と黒の印象が強くなります。
これらは典型的な老け見えカラーです。
ちなみにモスグリーンを和訳すると「モス=苔」の緑です。
「苔が生えている=年月を経ている」ということ。
古さを表す色を身につければ、当然老けて見えます。
これらの色は夏の終わり、秋の始めに雑誌や店頭によく出てくるので注意しましょう。
なぜなら、接触する頻度が高いと好意を持ってしまう単純接触効果という理論があり、お店や雑誌などでたくさん目に触れると、どんどん良い色に見えてきてしまうからです。
老け見えカラーも、美しいモデルさんがカッコよく着こなしていると素敵に見えます。
それに惹かれて買って失敗するということが起こりやすいので気をつけましょう。