新しい年を迎えるにあたり、大掃除と合わせてやっておきたいのが「家のお清め」。場を清めて運気を上げる「お清め開運法」を中井耀香さんに教えていただきました。
運気を上げる第一歩は難を避けること
場の悪いところでは、いくら運を上げるための努力をしてもうまくいきません。運気を上げたいと思ったら、まず「悪いことを遠ざける=難を避ける」こと。家の中に外部の良い「気」を取り入れ、それを滞りなく家の隅々まで循環させることが大切です。中国ではこれを「趨吉避凶(すうきちひきょう/凶を避けることが吉を呼び寄せる)」といいますが、日本にも同じような考え方があります。それが「お清め」です。
けがれをはらってお清めをするという考え方は、いまから3000年以上前の古代神道の時代からすでに存在していました。日本では古来、神様は「八百万(やおよろず)の神々」と呼ばれ、自然の中のさまざまな場所にいると考えられてきました。そして、神様は清潔で明るいところを好むので、まずは家を片付けることから始めてみましょう。
1日30個捨てる習慣をつける
「ツイていない」という人の家の中を見せてもらうと、足の踏み場もないほどものがあふれている場合がほとんど。神様が住みたくなる家づくりをするには、ものを少なくすることです。そのためには、「1日30個捨てる」ということを、まず3日間続けてみてください。余った割り箸やストロー、紙袋、粗品のボールペンなど、自分にとって捨てる罪悪感が少ないものから捨てていきます。
次に、「いつか使うかもしれない物」も捨ててください。その際の目安は、2年間使ったことがないものです。高価だったものは捨てにくいですが、サイズが合わなくなった洋服や靴、趣味の合わない食器などは、一生使わないと考えていいでしょう。出番待ちをしているものは、持ち主のエネルギーを奪うので、使わないものに囲まれていると老け込んでしまいます。また、使い古してよれよれになったものを使い続けることも運気を下げてしまいます。特に、毎日使う下着やタオルは新年か立春に買い替えて、心機一転しましょう。
家のお清めは玄関を徹底的に
玄関は、人の体でいえば「口」と同じ。すべての入り口であり、良い運も悪い運も玄関から入ってきます。難を避けるには、家の中に悪い運を入れない玄関にしておくことが大切です。玄関が汚いと、家族全員の運気が下がります。大掃除のタイミングに合わせて、ドアに水をかけて汚れを落とすか、水拭きをしてお清めしましょう。
そして日頃から、玄関の外側のドアノブを拭き、玄関前に水をまくようにすると、良い気が入ってきます。あと、たたきには何も置かないこと。靴は靴箱に入れて、傘もしまいましょう。さらに、朝起きたら玄関でお香をたくと、悪い運気が去って、場のエネルギーが高まります。
2019年の運気を上げる開運モチーフを取り入れて!
運気は多くの場合、人によって運ばれてきます。家を清めると同時に、自分自身のけがれを取り除き、「気」を整えていくことが不可欠です。2019年の運気を上げる開運モチーフと家族で使える開運グッズを紹介します。
●打ち出の小槌
日本の説話や昔話に登場する宝物の一つ。「福」「徳」「財」が出て、振れば振るほどよい。
●蛇
金運・財運の神様である弁財天の使いといわれ、金運を上げる象徴。
●瓢(ひょう)たん
子孫繁栄や恋愛成就を招く縁起物。病気や邪気を吸い込んでくれるともいわれ、健康運を上げる象徴でもある。
●風車
招=人や情報、財=お金、進=物事を進ませる、寳=お金で買えないもの(縁や資格など)を指し、それらを招く縁起物
●イノシシ
2019年の干支であるイノシシ。蛇とは運を上げ合う仲間で、2019年は特に金運に効く。
●小判
古銭は金運を上げるシンボル。7枚の小判は、お金に縁の深い数字「7」にちなんでいて縁起がいい。
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取材・文/田辺千菊(Choki!)