いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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牛肉BSE感染、問題化【2001(平成13)】
米国産牛肉の輸入・販売が一時停止となる大騒動
一部の肉牛に「牛海綿状脳症」、通称BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy)という病気が見つかり、アメリカ産牛肉の輸入が停止されるほどの騒動に。感染した牛は、脳異常行動、運動失調などを起こすため「狂牛病」とも呼ばれました。
[2001年9月10日]
日本でBSE症例発見
国内で1頭目のBSE感染牛が確認。
↓
[10月]
国内のBSE対策開始
と畜場での牛の特定部位の除去・焼却を法令上義務化し、 BSE検査を全国一斉に開始。
●CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)
異常プリオン蛋白が原因とされる「プリオン病」の一つ。抑うつ、不安などの精神症状から、進行性認知症、運動失調などを起こす難病で、発症から1~2年で全身衰弱・呼吸不全・肺炎などで死亡する。vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)は、BSEとの関係が指摘されるもの。
●輸入牛肉対策
BSE発生国からは、2001年より輸入を禁止。後に一定の条件下で輸入が再開され、輸入時の検疫所の検査と適宜現地査察が実施されている。対策の結果、BSEの発生は世界で約3万7000頭(1992年)から7頭(2013年)へと激減し、日本では、2003年以降に出生した牛からは、BSEは確認されていない。
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