いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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山一證券(しょうけん)が破たん【1997(平成9)】
負債3 兆5100 億円! 証券大手の没落劇
創業100 年以上を誇る大手証券会社で、野村證券、大和証券、日興證券と共に日本の「四大証券会社」とされた「山一證券」が、経営破たんで廃業。「銀行と証券会社は潰れない」と言われた時代の巨大証券会社の没落は、大きな衝撃でした。
[1997年]
総会屋利益供与事件
総会屋・小池隆一への不正な利益供与が発覚した事件。第一勧業銀行経由で四大証券から巨額の資金が渡っていた。
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[4月17日]
週刊東洋経済1997年4月26日・5月3日合併号で、3回にわたって連載される追及記事の第1弾が掲載。山一證券が優良顧客への損失補填と簿外債務を抱えていることをスクープ。
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[8月11日]
社長退任
上記の責任を取り、行平・三木を始めとする取締役11人が退任。社長後任に野澤正平が就任。
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[1997年11月24日11:30]
記者会見
東京証券取引所にて、社長の野澤、会長の五月女正治、顧問弁護士の相澤光江が記者会見を行ない、自主廃業を発表。
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