いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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旧石器時代、遺跡捏造(ねつぞう)事件【2000(平成12)】
考古学界に衝撃。 "ゴッドハンド"による数々の大ウソ
宮城県の上高森遺跡で発掘された石器類が捏造だったことが発覚。考古学者・藤村新一は多くの発掘調査に携わりましたが、そのほとんどが自ら埋めたものを掘り起こすというお粗末な実態だったことがわかり、業界に衝撃が走りました。
[2000年9月1~5日]
総進不動坂遺跡(北海道新十津川町)
毎日新聞の取材班が張り込み取材を行ない、現場を押さえるも、証拠写真は得られず。
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[10月22日]
上高森遺跡(宮城県築館町)
再び張り込み取材を行ない、ビデオによる証拠映像を撮影。
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[2000年11月5日]
上記の事件により、藤村が関与した「座散乱木(ざざらぎ)遺跡」(宮城県大崎市)、「馬場壇A遺跡」(宮城県大崎市)、「高森遺跡」(宮城県栗原市)など多くの遺跡にも疑念が及び、再調査の対象や、認定取り消しという事態となった。
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