「ひざの曲がり」チェックの診断結果
「ひざの曲がり」のチェック法を2種類用意したことには、理由があります。
(1)の「ひざ裏が床についているか」のチェック法では、「ひざを最大限に伸ばせる状態なのか」を確認しています。
一方、(2)の「かかとがお尻につくか」のチェック法では、反対に「ひざを最大限に曲げられる状態なのか」を確認しているわけです。
私の経験では、(1)のセルフチェックでNGの結果が出る人が多いように思います。
そして、その状態を放っておくと、今度は曲げることも困難になってきます。
下の写真は、ひざ痛を長年放置した末、当院に初めていらっしゃった患者さんの様子です。
うつぶせで、ひざをできるだけ曲げるようにしてもらったところ、この程度しか曲げられないほど、ひざが固まってしまっているのです。
ひざを伸ばせなくなる、あるいは曲げられなくなる理由はいくつかあり、いずれもセルフケアでよくなります。
そして、動きづらさだけでなく、つらい痛みも改善・解消に向かうのです。
「ひざの動く範囲の狭まり」が主な原因で、ひざ痛が発生した症例
変形性膝関節症とベーカー囊腫で通院中の女性(60代)のひざの状態。ひざ裏の滑液包(関節液がある部位)が炎症を起こして腫れているため、左脚が曲げられない。