心から「ありがとう」...感動して涙が止まらなかった5つの話

長い人生では涙を流すことも多々ありますが、誰かの優しさ、思いやりに感動して流す涙は、とても尊く美しいものではないでしょうか? 今回はそんなエピソードを5片お届けします。

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1:「良かった、と思えるときがくるからね」育児に悩む母親を救った医師のひと言

「30年ほど前、耳鼻科の受付でアルバイトをしていたときのこと。障がいを持つお子さんを連れたお母さんが来院しました。青ざめ、うつむいた様子から育児に悩んでいると分かるお母さんの手をとった先生は、『産まれてきてくれてよかった、って思えるときが必ず来るからね』と声をかけたのです。さまざまな思いがこもったそのひと言に、嗚咽を漏らすお母さん。思わず私も目頭が熱くなったのを覚えています」(めぴさん、49歳)

実は先生も同じ障がいを持ったお子さんがいたそうです。

言葉に込められた気づかいや優しさに、お母さんもきっと救われたのでしょう。

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2:普段、塩対応でももいいよ。病気になった私のため「母さんが一番大切だろ」と夫に怒った思春期の息子

「中学生の息子は反抗的で思春期真っ盛り。でもある日、突然の腹痛に襲われた私に『明日仕事だから...』と逃げ腰だった夫に息子が激怒! 『母さんに何かあったら、仕事なんかしている場合じゃなくなるんだぞ。母さんが一番大切やろ!』と怒鳴り、緊急入院する準備を整えてくれました。病院でも私を気づかい、退院したときには部屋を片付けてくれて...お礼を言ったら『うるせー』と言われたけど、ありがとう」(おかあさん、46歳)

普段どんなに塩対応でも、いざというときに愛情溢れる行動をしてくれるなら、許せてしまいますね。

夫も見習ってほしいものです。

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3:こういう人と一緒にいたい...地震の恐怖に震える家族を勇気づけた父の「歌」と「笑顔」

「東日本大震災のとき、私は自宅で被災しました。地面に叩きつけられるほどの揺れが襲い、屋根からは割れた瓦がゴロゴロ落ちてきます。学校から帰ってきた姪も泣いて私にすがり、私も泣きそうになっていたとき、父が姪の好きな歌を歌いだしました。ぽかんとする私たちに『一緒に歌おう』と言ってしばらく歌った後、いつも通りの声で『大丈夫だから』とにっこり笑った父。そんな父が普段よりも大きく見えました」(みけさん、51歳)

いざというときこそ、人としての度量が量られるといいます。

緊急事態で一家の大黒柱としての威厳を見せたお父さん、カッコいいです。

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4:こんな夫婦になりたい...嫁の私が感動した義両親の絆

「25年前に同居を始めたとき、私が収納の中で片づけをしていると、義両親の会話が聞こえてきました。お茶を淹れた義母に『いつもありがとうな』と義父。普段は不愛想なのに...と驚いていると、『こちらこそ、もっと美味しく淹れられるようになりますから、どうぞ先に死ぬようなことはなさらないでくださいね』と義母。なんていい夫婦なんだろうと感動しましたが、出ていくタイミングを逃してしまいました...」(とらとらさん、52歳)

伴侶に「ありがとう」と伝えるのは簡単なはずなのに、素直に言えないことがありますね。

年をとって、こういう素敵な夫婦になりたいものです。

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5:「悲しいときこそ楽しいことを」最後まで気づかいの人だった父の優しさに涙...

「父は私たちが小さいときから、どんなときも愛情を注いでくれた人でした。2017年、実家が大雨に見舞われたときは自ら取材を受けて、喋る喋る...明るい父にみんなが笑ってしまい、後で『災害にあったからこそ楽しいことをやめたらダメだ』と真意を明かしたときはみんながほっこり。家族だけでなく周囲も明るくさせる人でした。臨終の床で、苦しいのに遠くから駆け付ける私を薬も打たずに待ち、『顔が見たかった』と名前を呼んでくれた父に、『大好き』と伝えられたのが最後の親孝行です」(aozoraさん、42歳)

家族だけでなく周囲の人も明るい気持ちにするのは、簡単なことではありません。

お父さんは本当に大きな心を持った、優しい人だったのですね。

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人の優しさを感じるには、受け手の心も重要です。親切にしてもらったり、愛情を注いでもらったりしたときには、素直に「ありがとう」と言える心を持ちたいものです。

 

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