いらないものは減らしたはずなのに、ごちゃごちゃしてしまうキッチン。そんなお悩みはありませんか? 実は、ものを捨てなくても、すっきりと片付く方法があるんです! そこで今回は、整理収納アドバイザーの中山真由美(なかやま・まゆみ)さんに「捨てずに片付く! "すっきりキッチン"の収納術」についてお聞きしました。
ゴミ以外のものは捨ててません!ポイントは、収納グッズの使い方と整え方(中山真由美さん)
片付け=ものを捨てる、は思い込み。実は整えるだけでも、すっきり使いやすく改善できるんです。悩みのキッチン改造に挑戦した読者宅のビフォー&アフター、ご覧ください!
ものを整えるだけでごちゃつきが解消!
頑張って片付けているものの、使いにくさや雑然とした感じが気になるという相談者の関口美子さん。
それに対して、整理収納アドバイザーの中山真由美さんは、しまい方の見直しを提案。
「片付けというと捨てることにとらわれがちですが、必ずしも捨てることが必須ではありません。適当にしまったり置いたりしているものを、取り出しやすいように整える。それだけでも使い勝手や印象はまったく変わります」
中山さんが用意したのは、カゴやトレーなど、ごくシンプルな収納グッズ。
シンク下、コンロ下、戸棚など悩みのスペースごとにものをまとめ、しまい直した結果、キッチンは劇的にすっきり!
「収納グッズの色や形を揃える、無造作に置いたものをカゴにまとめる、仕切りを作って整然と並べるなど、テクニックはどれも簡単。捨てるのが苦手だからといってあきらめず、一つ一つ整え直してみましょう」
相談者:関口美子さん
夫、父、子ども2人の5人家族。片付けに興味を持ち、整理収納アドバイザー2級を取得してものを減らしたものの、使いにくさに悩み中。
【Before】
ものを減らしたけれどこまごましたものがあふれてごちゃつきます
カウンターや調理台、レンジ台の上など、空いているところについものを置いてしまい、雑然とした印象に。扉の中など、見えないところも実はごちゃごちゃ。
【After】
白い収納グッズにものをまとめただけでこんなにすっきり!
ものの位置は大きく変えず、種類別に分けて収納グッズにまとめただけ。たったこれだけで、何がどこにあるか分かりやすく、理想のすっきりキッチンになりました。
すっきりキッチンを作る3つの法則
分ける→仕切る→しまうの3段階で覚えましょう
細かいものが多いキッチンの片付けは、3つの法則がポイント。
「いる、いらないは考えなくていいので、まずは種類ごとにものを分けてみましょう。収納ケースで空間を仕切ってイメージをつかんだら、分けたものを入れていきます。この順で片付けると、取り出しやすく整いますよ」(中山さん)
さらに、使っている収納グッズを見直すことも大切。
「ものが収めにくい、中途半端なグッズを使い続けていることも、使いにくさの一因。100円ショップでも、出し入れしやすく、すっきり見えるシンプルなグッズが買えるので、それらに替えると、使い勝手がぐっと向上しますよ」
1.種類で分ける
調理器具、洗剤など、同じ種類、目的のものをまとめると、何がどこにあるかすぐ分かるようになります。
2.空間を仕切る
整理したい場所からいったんものを出し、空の収納グッズを入れてみると、空間を仕切るイメージがつかめます。
3.ケースにしまう
基本のしまい方は、ものを立てること。ものが重ならないので見やすく、省スペースになってたくさんしまえます。