小天体との衝突で誕生した月は、今も地球へと落ち続けている⁉/身近な科学

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※この記事は『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美/KADOKAWA)からの抜粋です。

前の記事「隕石の7割以上は南極大陸で採取されている! なぜ南極大陸は隕石の宝庫なのか?/身近な科学(44)」はこちら。

 

地球の周囲をぐるりと回る衛星。
月は地球に落ち続けている!?

日本はウサギ、ヨーロッパはカニ、ベトナムはワニなど、月には動物が住んでいると信じられた時代がありました。月の模様がそれらの動物の姿に似ているためです。

月が地球を回る衛星であることは周知の事実です。しかし、もしそうなら、月がどうして落ちてこないのか心配になりませんか。

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実をいうと、月は地球に落ち続けているのです。しかし、地球が丸いためそれを受け止められず、永遠に落ち続けることになります。

月をボールに見立て、地表に対して水平に投げたとしましょう。軽く投げればボールは目の前に落ちますが、怪力の持ち主が投げれば、球形の地面は受け取れず、地球をクルクル周回するしかなくなります。p171.jpg

では、月はどのように誕生したのでしょうか。諸説ありますが、現在では「ジャイアント・インパクト説」が有力視されています。45億年前、誕生して間もない原始地球に火星サイズの小天体が衝突してできたという説です。衝突で破壊された小天体の残骸と、衝突でえぐり取られた地球表面が再度集まって月がつくられたというのです。

こう考えてコンピューターでシミュレーションすると、最初に述べたウサギやカニの模様についても説明できます。

 

次の記事「スマホとペットボトルで説明しよう。地球の空が明るい理由/身近な科学(46)」はこちら。

 

 

涌井貞美(わくい さだみ)

1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。現在は書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。著書は、『図解 身近な科学 信じられない本当の話』『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(以上KADOKAWA)、『Excelでわかるディープラーニング超入門』『ディープラーニングがわかる数学入門』(以上、技術評論社)、『「物理・化学」の法則・原理・公式がまとめてわかる事典』(ベレ出版)、『図解・ベイズ統計「超」入門』(SBクリエイティブ)など多数。

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『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』

(涌井貞美/KADOKAWA)

動植物、天体から物理、統計学まで。知っておくべき科学の基本や、現代科学を読み解くのに必要な知識について、身近な例を挙げながらやさしく解説! わかりやすい図解(イラスト・写真)つきなので、学生から年配層まで、科学全般の知識が浅い読者でもとっつきやすく、「科学の教養」が身につけられる100項目を提供する内容です。

この記事は書籍『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』からの抜粋です。

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