時を超えて受け継がれてきた、愛すべき日本の文化。さおり&トニー夫妻が古都京都で、その真髄を堪能してきました!
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今回は第2回目です。
茶道
9世紀初めに遣唐使により中国から伝えられたという「茶」は、最初、宮廷や寺院の僧侶たちだけに飲み親しまれました。その後、茶の苗が日本に持ち込まれ、僧侶たちは厳しい修行の際に茶のもつ覚醒(かくせい)[目覚まし]効果を利用するようになりました。
茶は禅宗と深く関わりながら寺院を中心に栽培されるようになり、次第に日本全国へと広がっていきました。室町時代になると、禅院の「喫茶の儀礼」をもとに、「茶の湯」の原形が成立します。
安土桃山時代には「侘(わび)」という美的理念が加わり、茶の湯に変化をもたらします。客人をもてなすための点前作法と茶室の空間、茶道具などの工芸品、茶会での懐石料理や和菓子などが融合し、芸術性を高めていきました。
これを発展させ、茶の湯を大成させたのが千利休。江戸時代になると芸道意識がさらに高まり、茶道と呼ばれるようになります。
◆茶道まとめ◆
○茶道(さどう・ちゃどう)は茶の湯とも呼ばれ、一定の作法に基づく伝統的な喫茶の振る舞い。
○もてなす側を主人と言い、もてなされる側を客人と言う。
○日常飲まれている煎茶ではなく、より苦みのある抹茶を用いる。
○一般的な作法では、主人が茶碗に粉末状の抹茶を入れ、湯を注ぎ、それを茶筌でかき回し、泡立てて完成させる。
○主人は季節に合わせ、心を込めて茶室の床の間に飾る掛け軸や花、茶碗などを用意する。
初心者Q&A
Q. お茶会に呼ばれたとき、なにに気をつければよいですか?
A. 流派で作法は異なりますが、身だしなみは共通します。和装がベストですが、洋装の場合、男性は無地のスーツ、女性はブラウスにスカート(正座した時に膝が隠れる丈)ならOK。清潔な白靴下は必須アイテムで、京都のビジネスマンは常に携帯しているほど。髪はまとめ、口紅と香水は控えめに。茶道具を傷つけないよう、指輪や時計、アクセサリーは外します。懐紙や菓子切を携帯しておくと便利です。