部屋に涼を呼ぶ。作って、飾って楽しい「草もの盆栽」の魅力

部屋に涼を呼ぶ。作って、飾って楽しい「草もの盆栽」の魅力 1807p006_01.jpg長年、育てた盆栽は鉢の中で根がびっしりと固まり、鉢を外して鑑賞するものを「根洗い盆栽」と呼びます。近年、人気の苔玉の原型。

山野草を使って盆栽に仕立てたものを「草もの盆栽」といいます。樹木で作る盆栽よりも短時間で手軽に作れ、初心者でも育てやすいのが魅力です。
国営昭和記念公園盆栽苑に、「夏の園芸インテリア」の楽しみ方をお聞きしました。

 

草もの盆栽の魅力

手軽に作れて育てやすい、草もの盆栽。盆栽は鉢の中に野山のような自然の風景を再現します。庭がなかったり、山野草を植えるスペースがなかったりという近年の住宅事情でも、自然をすぐ身近に感じることができます。

 

涼を室内に取り込む

盆栽は土の保湿のためと自然観を再現するために、苔こけを表面に貼ります。青々とした夏の苔と涼しげな山野草は、目からも一服の"涼"を感じさせてくれます。夏の植物で作った草もの盆栽は、そこにサッと一陣の風が吹いているような清々しさが大きな魅力です。
蒸し暑い日本の夏をひととき忘れるための暮らしの知恵──。しばしの間、じっと見つめてみてください。

部屋に涼を呼ぶ。作って、飾って楽しい「草もの盆栽」の魅力 1807p006_02.jpg山野草だけでなく多肉植物も盆栽にできるのでおすすめです。写真は「ヒダカミセバヤ」

 

部屋に涼を呼ぶ。作って、飾って楽しい「草もの盆栽」の魅力 1807p006_03.jpg少しずつ残った植物で環境が似たものを寄せ植えに。野原のようなかわいらしさ。

 

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樹齢約300年の盆栽に出合える
国営昭和記念公園内の盆栽苑

世界中で人気を博している盆栽。その銘品に出合うことができる。日本の伝統文化の一端を垣間見るとともに、精通したスタッフが初心者にも丁寧に盆栽のあらゆる質問に答えてくれる。

 

住所:東京都立川市緑町3173
電話:042-528-1751
時間:9:30 ~閉園30分前
料金:公園入園料 大人450円、シルバー(65歳以上)210円 ※盆栽苑の入園は無料
交通:JR立川駅あけぼの口より徒歩約10分(あけぼの口)

 

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取材・文/石井美佐 撮影/木下大造 取材協力/国営昭和記念公園・盆栽苑チーフ矢部優昌

 
この記事は『毎日が発見』2018年7月号に掲載の情報です。

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