譲り受けたり購入したきものがあっても、普段はなかなか切る機会もない人も多いのでは?とはいえ、寝かしておくのはもったいない。せっかくの素敵な生地を生かして、今の生活でも楽しんで着られるよう、リフォームしてみませんか? 今回は岡本孝子さんに「ミドル丈のジレ」の作り方を教えていただきました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年12月号に掲載の情報です。
【前回】【きものリフォーム】岡本孝子さんに教わるシンプルシックな「ロング丈のジレ」
緩やかなAライン。
ゆったり羽織れるミドル丈
フレンチスリーブのように見えるのは、身頃にきもの地の幅をそのまま生かしているため。裾広がりの形なので着姿もゆったりです。着用しているのは作者・岡本孝子さん。
<ミドル丈>デザインを見てみましょう
きもの地の幅を生かします
前・後ろ身頃はひと続き。肩をぬい合わせる必要はありません。また、肩と裾幅にはきもの地の幅をそのまま使い、ゆとりある仕上がりにしています。前端(首周りから裾)のえりの付け方や脇、裾の仕上げ方はロング丈と同じです。
風をはらんで裾が広がります
写真のような裾に動きが出るのは、柔らかいきもの地の小紋を使っているからこそ。丈はお好みで変えましょう。
後ろ姿も魅力
前端に付けたえりがきもののえりのように立ち上がり、後ろ姿も目を引きます。首元のラインがきれいに見える効果も。