やさしい手ぬいを提案する高橋恵美子さんのきものリフォーム。今回ご紹介するのは合わせリのコートです。身幅たっぷりで、きものの裏地も生かして使うので冬でも暖かです。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。
袖をロールアップすると...
袖口にのぞくワイン色の布は、きものに付いている絹の裏地。袷(あわせ)のきものを使うからこそのおしゃれです。
羽織るだけでもすてき
ボタンを外して中のインナーを見せるとまた違う印象に。絹素材の軽やかさが際立ちます。
大きなポケット付き
前身頃に四角いポケットを。スマートフォンなども入るサイズで、ちょうど手を入れやすい位置にあり便利です。タンを外して中のインナーを見せるとまた違う印象に。絹素材の軽やかさが際立ちます。
おそろいで
スマホショルダーもコート用の布を裁った後に残る端切れで作ります。無地の布部分はポケット。ひもに使っているのは帯締めで、両端の房がアクセントです。
きもののおくみも使って
身幅たっぷりに
きもののもともとの形を生かし、"ほどかずに"作れるコートをご紹介します。
ほどかずに利用するのは、まず、おくみ。
着ると写真のように、残したおくみ部分とえりが体の前で重なるので、大きな赤いボタンが中心より左側に並んで目を引きます。
また、袖もほどかず、幅をつめて利用。
袖付けをしないでできあがるのもうれしいところです。
袷のきものを使い裏地も生かしているので寒い季節も安心です。
きものの身幅をそのままコートの身幅に使っているので、ゆとりある着心地。きものの色柄に映えるボタンを選びましょう。
後ろも、きものの後ろ身頃をそのままで。丈は好みで短く仕上げてもいいですね。