今回はウエディング小物作家の渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さんに、「きものでつくる簡単あずま袋」を教えてもらいました。
長方形の布からあずま袋
もともとは江戸時代に庶民の間で広がったあずま袋。
風呂敷や手ぬぐいの布端をぬい合わせ、普段使いのバッグとして使われていたそうです。
シンプルな形と丸い結び目が愛らしく、いま見てもすてき。
長方形のきもの地を折って簡単に作れます。
大
裏袋付きだから丈夫
同じ形の袋を2枚作って重ねます。大判なので容量たっぷり。使うときは左右の布端を結んで持ち手にします。
●約64×64cm。
中
2種類のきもの地で
左側は濃い青、右側は淡い青。2種類のきもの地をぬい合わせて変化を出しました。
●約34×34cm。
小
手のひらサイズも
バッグの中に入れるポーチ代わりにしても。
●約20×20cm。
エコバッグとして
普段の買い物時に便利。荷物のないときはコンパクトに畳めます。
小物入れに
文房具や印鑑入れに。部屋にころがしておいてもかわいいですね。
《折るだけで形になります》
(1)あずま袋の土台は長方形(寸法は縦1:横3)の布。まず片方を3分の1内側に折り、上の辺をぬいます。
(2)反対側を3分の1内側に折ります。このとき、最初に折った布をよけておきます。
(3)(2)で折った下の辺をぬいます。
(4)♡と☆の布端を開くとあずま袋の形になります。
脇にまちを取ると安定感が出ます
中サイズのあずま袋は、まちを左右3cmずつ取りました。水平を保って運びたいお弁当箱などを入れる際に役立ちます。
開けるときは左右の結び目をほどきます。裏袋を重ねてあるので、内側もぬい目が見えずきれいです。
作ってみましょう
あずま袋
[小]
サイズが小さいので、布が重なってぬいづらければ表地だけで作っても。
材料: きもの地...16×44cm2枚
[中]
下図のように2種類のきもの地をぬい合わせてから作ります。
材料:きもの地...A26×50cm2枚・B26×26cm2枚
[大]
下図のようにきもの地をぬいつなぎ、大きな長方形にしてから作ります。
材料:きもの地...36×137cm2枚・13×137cm2枚
縦1:横3の長方形の布から作ります。作り方は大中小ともに同じ