きもの地で雰囲気ガラリ。きものリフォームで作る「ワイド&ストレートパンツ」の魅力

きもの地の四角い形を生かしてワイド&ストレートパンツを作ってみませんか? やさしい手ぬいを提案する高橋恵美子さんのきものリフォームをご紹介します。

はりのある紬(つむぎ)と絣(かすり)を組み合わせてカジュアルに

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2種類のきもの地を使っています。どんな色柄を組み合わせるかを考えるのも楽しいもの。丈はお好みのサイズに変えましょう。

きもの地の色柄と素材感が映えるシンプルなパンツです。

「お母様から譲り受けたり、若い頃着ていた一枚があったら作ってみてください。きっと思い出に包まれるぜいたく感を味わえます」と高橋さん。

きものの素材にはたくさんの種類があり、同じデザインでも使う布によって雰囲気が変わるのが楽しいところ。

上下のパンツもイメージが異なりますね。

実物大型紙の線通りに丁寧に手ぬいすれば、股上や股下のカーブもきれいに仕上がります。

柔らかい縮緬(ちりめん)で作れば、とろんと落ち感のある仕上がり

きもの地で雰囲気ガラリ。きものリフォームで作る「ワイド&ストレートパンツ」の魅力 2005p101_01.jpg花柄の縮緬地で作ったパンツは女性らしい着方で。反対色である緑色のトップスを合わせて、きもの地の色柄を引き立てています。

きもの地の四角い形を生かしているから、簡単にリフォームできます

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後ろ姿もすっきり
後ろにも切り替え線が。縦のラインが強調されてスマートな印象です。ウエストはゴム入りではき心地もらく。

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きものは、細長い四角い布からできています。

ワイド&ストレートパンツは、その四角い布を1枚の布地ととらえてパーツを裁ち、股上や股下以外をまっすぐにぬい合わせるだけ。

ほつれない布端(耳)をそのまま利用しているのも簡単に作れる理由です。

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広幅だから、歩きやすい
程よく体形をカバーし、なおかつ歩きやすいゆったり幅。絹素材ならではの軽さもあり、長時間はいても疲れません。

取材・文/飯田充代 撮影/中島繁樹

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<教えてくれた人>
高橋恵美子(たかはし・えみこ)さん

1954年、東京・青山生まれ。初めて手作りする人のための、やさしい手ぬいを提案して40年以上。「日本手ぬい普及協会」主宰。きものリフォームから洋服の手作りなどさまざまなテーマの著書は100冊を超える。

この記事は『毎日が発見』2020年5月号に掲載の情報です。

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