アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。
今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:「ホンマにあんたはグズや!」公衆の面前こそ大好物...姑お得意の「恥をかかせる嫁イビリ」
親の許可もなしに孫を勝手に連れまわすのはしょっちゅうだった姑。
近所の人に孫を見せびらかす為だけに、また自分が孫の面倒をみていますとアピールする為だけにマンションの敷地内を連れまわしていた。
ある日のこと。
帰って来た姑が血だらけだった。
季節は夏だったので姑の姿はタンクトップに半ズボン。
膝と左肩から肘に掛けてすりむいて血が流れていた。
また左頬からおでこあたりも擦り傷で血が出ていた。
驚いてどうしたのか聞くと
「抱っこしてスキップしてたら足をひねってしもて!」
血だらけの姑はそれでもイキイキした表情で続ける。
「思わずこの子を落としそうになったから慌てて抱きしめてな! でも私、やっぱり運動神経がええからさ! 咄嗟に子供をサッと反対方向に抱いて子供が地面に付かん様に倒れてん♪ 子供は全くの無傷やで! 私、元から運動神経がええからこう言う時でも咄嗟に体をひねって子供を守ったんやわ!」
その通り息子は無傷で無事だった。
義母は自分の運動神経の良さを賞賛し続けている。
でもね、お義母さん。運動神経の良い人はスキップで転びませんよ。
この日から姑は息子を抱いてウロウロする事は無くなった。
姑は誰と関わっても自分の方が優れている部分を見つけて語る人で、仲が良いように見えていた人のことでも自分の方が偉く自分の方が優れていると家で話していた。
「お友達の所に行って来る」と上機嫌で出かけたかと思えば、帰って来ると「そこのお宅の調度品が貧乏くさかった」だの「出てきたお茶菓子が安もんだった」だの...。
その方の独身時代の勤め先や、ご主人の勤め先、お子さんの進学先なども
「聞いてみたら大した事なかった」
と言いご近所の方達の事もことごとく
「大した事ない」
と話す。
こういう事を言う人って自分が日頃話している内容は【大したもんだ】と思っているので、他人の話し全てにおいて【大したもんか、大したもんじゃないか】で判断しているんだろう。
たとえば誰かが食事に行ったという話であれば、普通なら「あらそ~良いわね~」で済むし、羨ましいと思ったとしてもだいたいはそこで話は終わる。
しかし姑は全て『自慢されている』と受け取ってすぐに食って掛かる。
姑は今で言う「マウンティング女」だったのだ。
先に書いた様に、夏になればタンクトップに半ズボンで敷地内を闊歩し(当時はホットパンツと言っていた)顔見知りに合えば見つけたとばかりに挨拶をし、「暑いから着る物に困るね~」と自分の服装に話題を振る。
当時姑は60歳手前。
レディスの5号サイズを着ていたので、良い様に言えばスレンダーだが、今風に言えばイタイ感じ。
イイ女風に若作りをしている勘違いっぷりだった。
その証拠に、当時家の中の壁や玄関や廊下には姑が一人で写ったパネルが飾ってあった。
着物を着た立ち姿であったり、飲み屋でほろ酔いになった時には頬を赤らめた顔が色気があると言われて撮って貰ったとかで、姑のバストアップのB3サイズのパネルなどがあちこちに飾られていた。
社交辞令として『お綺麗ですね』と一度でも言われたら、それを信じ込んで真に受ける。
姑の【自分は優れている】という考えと性格は、今後色々な場でもトラブルを引き起こすのだった。
続く
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