毎日が発見の人気連載、キャシー中島&洋輔親子の「かんたん手作りあれこれ」シリーズ。今回二人が教えてくれたのはアメリカンパッチワークキルト。布が貴重だった時代に誕生した、端切れをぬいつなぐ手仕事です。
人々の暮らしが豊かでなかった開拓時代のアメリカで、傷んでしまった衣類の使えるところや小さな布を集め、ぬいつないだことから始まったアメリカンパッチワークキルト。
物を大切にするその暮らしの知恵と心を受け継いで、キャシーさんがいまの時代に合うかわいいめがねケースを作ってくれました。
「三角と四角の端切れをぬい合わせるだけで表布ができあがります。とても簡単ですよ」
きれいに仕上げるコツは?
「端切れの角と角をきちんと合わせることと、あせらないで丁寧に針を進めること。布の色柄は、自分の服のセンスを信じて自由に替えてくださいね」
★キャシー中島さん作
四角と三角のピースを9枚組み合わせて『めがねケース』
布は水玉、小花、さくらんぼ柄...。こんな布合わせを楽しめるのもパッチワークの魅力。
このベッドカバーは、四角い端切れをぬいつないで作ったもの。大作も夢じゃないわ!
何年もかけて作ったというキャシーさんのベッドカバー。
始まりは小さな四角い端切れでも、根気よく続ければこんな大作に。
中央には花モチーフをアップリケしています。
★洋輔さん作
色で見せる!『4パッチのクッション』
4パッチの隣に白い布を置いて、4色をより鮮やかに見せています。シンプルな白い布には貝の模様をキルティングして仕上げます。
幼い頃から、キャシーさんが端切れをぬい合わせている姿を見て育ったという洋輔さん。
初めてパッチワークをする人も気軽にできるようにと、正方形の布だけをぬいつないだクッションを提案してくれました。
「まず最初に、ポイントになるカラフルな正方形を4枚ぬい合わせます。4枚のパッチワークだから、4(フォー)パッチ!」
ぱっと目を引くすがすがしい布の色選びがすてきです。
「色の組み合わせは自由ですが、僕は虹の色を思い浮かべて選びました。黄色の隣には緑、その次は青...。自然の色ですからバランスよくまとまるんです」
取材・文/飯田充代 撮影/斉藤 亢 イラスト/小池百合穂 作図/比護寛子 デザイン/ ohmae-d