84歳のいまもなお、現役の美容研究家として第一線で活躍する小林照子さんは、いつでもスマートフォンを片手にしています。
仕事やプライベートに欠かせないという「文明の利器」について、活用術や楽しみ方を伺いました。
分からないことは若い先生に聞いて即解決!
気になったものを発見すると、スマートフォンでこまめに写真を撮り、家族や周りのスタッフに見せ、ときにはフェイスブックやインスタグラムに投稿するのが小林さんの習慣の一つ。
「もともとアナログ人間なので、機械の操作は得意ではありません。でも、新しいものや便利なものは大好き。幸い、私の周りには、子どもや孫、生徒たちなど、新しいものに強い"若い先生"がたくさんいるので、彼らに教えてもらいながら、パソコンもスマホもタブレットも使いこなせるようになりました。せっかくこんなに便利なツールがある時代ですから、これを使わない手はないと思うの」
フェイスブックやLINEなども使いこなす小林さんに、おすすめの使い方を聞いてみました。
「年末年始は家族で集まる機会も多いでしょう。そんなときこそ、家族LINEグループをつなげるチャンス。文字の入力が苦手でも、LINEの絵文字やスタンプを使えばラクに会話できるし、打ち間違いも面白いものです。また、家族間で写真を共有できる機能も楽しいですね。設定は子どもや孫にやってもらえば使うのは簡単ですよ」
小林さんは、2019年、顔の印象分析を人工知能(AI)化するプロジェクトを実行。
「メイクアップを施すときは、1人1人の性格や印象を分析して、外面・内面についてのアドバイスや提案を行います。それらをAIに蓄積させました。1日100人以上の分析をした日もあって自分でも驚くほど!AI化することで、印象分析が簡単にできるようになり、より身近に役立てられるようになります。AIに侵されるのではなく一緒にやっていくと思ったら、とても面白いものです(笑)」
ちょっとした時間にも『Pokémon GO』をやっているという小林さん。
「"Pokémon GO"は、孫が設定してくれたの。分からないこと、使えないものがあったら、孫世代の若い人に聞くのがいい。そうすれば即解決です。教えてもらったら"ありがとう"を、忘れません」
新しい年が始まるいま、あなたもデジタル生活デビューしてみませんか?
仕事もプライベートも、デジタルが欠かせません
スマートフォンでスケジュール管理仕事効率アップ!
以前は手帳を使っていましたが、いまはスマートフォンでスケジュールを管理。
重い手帳を持ち歩く必要がなくなりました。
AIとともに作る顔分析理論は美容家人生の集大成
60年以上にわたる美容家人生で築き上げた「印象分析」の理論やコミュニケーションのテクニック、ノウハウをAIに蓄積。
家族やスタッフとのやりとりは照子スタンプで!
「家族でのコミュニケーションツールに最適なのがLINE。デジタルが苦手な人でも、設定さえしてもらえば楽しんで使えますよ」と小林さん。
LINEでは、オリジナルの小林照子スタンプを使用。
気軽に気持ちが伝えられるのがいいところ。
「スマートフォンやタブレットは、いじっていれば2歳の子どもでも使えるもの。苦手意識は不要です」と小林さん。
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/木下大造 写真/美・ファイン研究所 ヘアメイク/藤枝暁子(美・ファイン研究所)