父が亡くなって数日後、嫉妬深い母が涙を流した呆れた理由

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ペンネーム:Shabby
性別:女
年齢:41
プロフィール:2歳で実母と、9歳で実父と生き別れ、伯父夫妻の家に居候し、20歳を迎えたときに伯父夫妻の養子になりました。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

両親を亡くした私を育ててくれた母は、とても負けず嫌いな性格でした。特に、「父の妻」としてのプライドは高く、父の姉妹や孫娘が父の車の助手席に乗ることも許しませんでした。私は実の娘ではなく母と血のつながりが無いので、要らぬ嫉妬をされないように気を遣っていました。父は肺癌を患い、そんな母を残して昨年70代半ばで亡くなってしまいました。

父が入退院を繰り返したときも、亡くなったときも、母は私に連絡をくれませんでした。兄のお嫁さんが逐一連絡をくれたので、その知らせで駆けつけて、父が食べられそうなものを持参したり、声をかけたりしました。

母は「癌が頭にも転移してるから、もう言ってることがおかしいのよ」と言っていましたが、私が父と話している限りでは、そういう印象を受けませんでした。

ある日、父が休んでいる傍で、兄の子ども達と私が将来一緒にやりたい仕事の話をしていると、父が私を呼んでこう言いました。「こっそり貯めていたお金が○円ほどある。そのうち、6分の1をお前が受け取る権利があるから、○円くらいはお前のものになる。それを頭金にして、好きなことを頑張りなさい」。

私は両親の言う通りの進路を選んで来たので、父が最期に「好きなことを頑張りなさい」と言ってくれたことが、とても嬉しかったです。

父と私が話している様子を見ていた母が、「何言ってるかわからなかったでしょ」と私に言いましたが、「結構しっかりと具体的な話をしていたよ」と言っておきました。

父が亡くなった後、財産を整理するために、印鑑登録証等の書類を用意するように言われました。母は、自宅の家屋を長男の名義にし、自宅の土地を自分の名義にしたいと言いました。周囲の人々は、母名義にしておくと、母が亡くなったときに、また相続の手続きが発生するから面倒なので、併せて長男の名義にした方が楽だと助言してくれたようですが、母は納得いかない様子。土地だけでも自分の名義になっていなければ、息子夫婦に追い出されると思ったようです。誰もそんなことをするつもりはないので、土地を欲しがる母に家族は皆困惑していました。

その日、相続関係の話題はそれしか出ませんでした。

父が最期に言ってくれた「こっそり貯めていたお金」というのが実際に存在するのか、ただ私を支援したいという気持ちでそう言ってくれただけなのかわからないのですが、もしも本当にそれがあるとしたら、母や兄達のためにもなるので、母にその話をしてみることにしました。

「お父さんが、こっそり貯めていたお金が○円くらいあるって言ってたけど」と言うと、母は「誰が? 誰がそんなこと言うの? あるわけないじゃない」と言って笑いました。そこで父が亡くなる前に、私が受け取る割合と金額を具体的に話したことを母に説明すると、「そんなこと、お母さんには一言も言わなかったよ、悔しいね」と言って急に泣き出しました。

父が亡くなる前後にも、母が泣く姿を見ていなかったので、まさかその話で泣かれるとは思いもよりませんでした。私は困ってしまい、それ以上その話を出せなくなりました。

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