「寒天」というと、甘いデザートを思い浮かべる方も多いと思います。ですが、実は、料理に活用することもできる食材です。カロリーはゼロに近いうえ、食物繊維を豊富に含んでいるので、カロリー制限をしたいときにも活躍してくれます。
いつもとはひと味違う寒天のおいしい食べ方を、料理研究家・管理栄養士の村上祥子さんに教えてもらいました。
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混ぜた寒天が肉汁を閉じ込めるてプルンとジューシー! さめてもおいしい一品
「寒天ミートボール」
1人分175kcal/食物繊維1.2g/塩分0.8g
【材料(2人分)】
豚ひき肉(赤身)...200g
A 粉寒天...1袋(2g)
酒...大さじ1
塩...小さじ1/5
粉チーズ...大さじ2
粗びき黒こしょう...小さじ.
サラダ油...小さじ1
サニーレタス...2枚
【作り方】
1. ひき肉とAを混ぜ、8等分して丸める。
2. フライパンにサラダ油を入れ、1 を並べる。
3. ふたをして火にかけ、強火で2分焼き、上下を返し、ふたはせずに中火で4分焼いて火を止める。
4. 6~7㎝角ほどに切ったサニーレタスとともに、器に盛る。レタスにミートボールを包んで食べる。
鮭と牛乳は栄養満点。牛乳かんにして、鮭と一緒にいただくと新感覚!
「鮭と牛乳かんの南蛮」
1人分170kcal/食物繊維1.0g/塩分0.9g
【材料(2人分)】
牛乳...150ml
粉寒天...1/2袋(1g)
いんげん(ゆでる)...50g
生鮭...100g
小麦粉...小さじ1
サラダ油...小さじ2
A 米酢...大さじ1
水...大さじ1
砂糖...大さじ1
しょうゆ...大さじ1
赤とうがらし(小口切り)...1~2本
【作り方】
1. 鍋に牛乳を入れ、粉寒天をふり入れて泡立て器で混ぜ、中火で混ぜながら煮溶かし、沸騰寸前で火を止める。取り出しやすいように水でぬらした耐熱樹脂容器に流し、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固め、幅2㎝、長さ5㎝に切る。
2. 鮭は3等分し、それぞれを2枚にそぐ。ポリ袋に入れ、小麦粉を加えて口を閉じてふってまぶす。フライパンを温め、サラダ油を入れ、鮭の両面をきつね色に焼く。
3. 器に1 、2 と、食べやすい長さに切ったいんげんを盛り、Aを合わせてかける。
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取材・文/石井美佐 撮影/中野正景