認知症を発症する前に。認知機能セルフチェックリスト【認知症専門医の朝田先生が解説】

暮らしの新習慣:「わくわく」「ドキドキ」が脳を刺激する

「認知症グレーゾーンからUターンするためには、健康な脳に戻すために積極的に取り組むことが大切です」と朝田先生。

そのための最大のカギは「セルフケアを継続すること」にあるといいます。

長続きさせるためには、楽しみながら刺激を受けることが大切なため「年甲斐もない生き方をしましょう!」と朝田先生は訴えます。

「これまで自身が常識だと思ってきたことは、いったんリセット。脳を若返らせるために、周りの目を気にせず、さまざまなことに挑戦してみましょう。わくわく、ドキドキとした刺激が脳をリフレッシュし、認知症グレーゾーンから回復する一助となりますよ」

「時代劇」より 「恋愛ドラマ」を

認知症を発症する前に。認知機能セルフチェックリスト【認知症専門医の朝田先生が解説】 2408_P006_1.jpgテレビや動画を見るなら、流し見をしていても結果が分かる「時代劇」より、ドキドキが続く「恋愛ドラマ」がおすすめ。「この人すてき」「こんな恋をしてみたい」など、年齢に関係なくときめくことで、脳内ホルモンが分泌され、脳が活性化します。俳優やアイドルなど、自分だけの"推し" を見つけるのもアリ。気分が向上し、生きる意欲が湧いてきます。

「瞑想(めいそう)」より 「塗り絵」がいい
心を無にして静めるために行われる「瞑想」は、記憶力や思考力に良いことが分かっています。でも、瞑想するのはなかなか難しいもの。そんなときにおすすめなのが「塗り絵」です。指先を細かく動かす動作は脳の働きを高め、血流をアップ。心が穏やかになり、自律神経のバランスも整っていきます。

「カラオケ」で手拍子を打つ

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手軽に楽しむことができ、ストレス発散におすすめの「カラオケ」。大阪大学が行った研究分析によれば、楽器の演奏やカラオケを行う高齢者は、男女ともに認知症のリスクが減少したそうです。ストレスは認知症のリスクを高めるので、大いに歌って発散しましょう。歌いながら手拍子を打ったりステップを踏んだりすれば、脳をより活性化することができます。

 

<教えてくれた人>

認知症専門医
朝田 隆(あさだ・たかし)先生

筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長。アルツハイマー病を中心に認知症の基礎と臨床に携わる、脳機能画像診断の第一人者。全国の認知症患者人数を調べるなど、精力的に活動している。

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