ふと鏡を見たら、「まぶたや目の下がたるんでいる」「くまが濃くなって疲れて見える」などでがっかりしたという経験はありませんか? 目の周りにたるみやくまができると、実際の年齢に関係なく、老けた印象を与えてしまいます。そこで、皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生に、目元やまぶたのたるみやくまの正しい対処法を教えていただきました。
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血行を改善して、ハリのある目元に
目元やまぶたのたるみは、肌の表皮や真皮、筋肉の衰えが大きな原因だとお話しました。
「目元やまぶたのたるみを予防するためには、日々のセルフケアが大切です。保湿はもちろんですが、目の周りの血流をよくして老廃物を排出し、ハリのもととなるコラーゲンを生成できる素肌をつくることが肝心です」と髙瀬先生。
目の周りの血流を促すためには、目の上下にあるツボ押しが効果的です。お風呂に入っているときやスキンケアのついでにできるツボ押しのポイントをご紹介するので、さっそくお手入れに加えてみましょう。
●ツボを刺激して目の周りのたるみを予防
目の上下にあるツボを薬指の腹で優しく押して血流を促します。血行不良は老廃物をためてしまい、たるみを引き起こす原因になります。
目頭からスタートして、黒目の下、目尻、黒目の上を薬指の腹で軽く押します。各3回程度。しわになるので、こするのは厳禁です。
頭皮を刺激して、顔全体のたるみを防止
目の周囲のたるみを解消するためには、頭皮のマッサージもおすすめです。頭皮と顔の皮膚は一枚の皮でつながっているため、頭皮がたるむと、その分皮膚の余った部分が顔の方へと押し下げられ、目のたるみにも影響します。また、頭皮の血行状態が悪くなり、頭皮にむくみが生じると、連鎖するように顔もむくみ、目もたるんで見えます。
頭皮をマッサージするときは、指の腹を使い、額の生え際から頭頂部にかけてジグザグと小刻みに指を動かします。すると、血流が促進されて、目や顔全体のたるみ予防になります。
日々のセルフケアで、すっきりとした目元を維持しましょう。
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取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/添田あき
髙瀬聡子(たかせ・あきこ)先生
皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブ クリニック中目黒」総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」を研究開発。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)など。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。