ふと鏡を見たら、「まぶたや目の下がたるんでいる」「くまが濃くなって疲れて見える」などでがっかりしたという経験はありませんか? 目の周りにたるみやくまができると、実際の年齢に関係なく、老けた印象を与えてしまいます。そこで、皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生に、目元やまぶたのたるみやくまの正しい対処法を教えていただきました。
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筋力の低下によるたるみは、予防が第一
年齢を重ねて、目の下に、触るとぷよぷよとしたポケットのようなものが見られる場合は、筋力の低下がたるみの原因です。また、上まぶたが垂れ下がって目にかぶさるようになる
眼瞼下垂(がんけんかすい)も同様です。
「筋肉が衰えてしぼんでしまったせいで余った皮膚がたるみ、そこに脂肪が流れ込んでぷよぷよとした状態の脂肪ポケットができてしまうと、セルフケアでの改善は難しくなります。そうならないためには、目の周りにあるツボを押して老廃物を排出し、ハリのもとであるコラーゲンを生成できるよう促したり、目の周りを取り囲んでいる眼輪筋(がんりんきん)という筋肉を鍛えるトレーニングをして、健康的な肌づくりを心がけましょう」と、皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生。
眼輪筋を鍛える「8の字トレーニング」
目の周りを取り囲んでいる眼輪筋が衰えてくると、まぶたや目元のたるみにつながります。眼輪筋の筋力をアップすることは、見た目年齢を若く維持する秘訣です。次に、簡単にできる眼輪筋のトレーニングを紹介しましょう。
【眼輪筋を鍛えるトレーニング】
目を大きく見開き、8の字を描くように眼球を動かします。左回し、右回しをそれぞれ5回ずつ行います。
「眼輪筋は、目を見開いたり、眼球を動かすことを意識すると鍛えられます。朝起きて、目の周りがむくんでいるなと思うときにも、上記のようなトレーニングをすると、目元がすっきりとします。鏡を見ながら、スキンケアのついでに...。気がついたときにちょこちょこ行い、日々の習慣に取り入れましょう。もちろん、十分な保湿、レチノールやビタミンC配合などアンチエイジング成分の入ったアイクリームでのお手入れは大前提です」(髙瀬先生)。
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取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/添田あき
髙瀬聡子(たかせ・あきこ)先生
皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブ クリニック中目黒」総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」を研究開発。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)など。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。