目元のたるみ。30代、40代、50代でその要因は異なります/目の下のたるみ・くま

pixta_7929603_S.jpgふと鏡を見たら、「まぶたや目の下がたるんでいる」「くまが濃くなって疲れて見える」などでがっかりしたという経験はありませんか? 目の周りにたるみやくまができると、実際の年齢に関係なく、老けた印象を与えてしまいます。そこで、皮膚科医で「ウォブ クリニック中目黒」総院長の髙瀬聡子先生に、目元やまぶたのたるみやくまの正しい対処法を教えていただきました。

 

たるみの原因を知って、的確なアプローチを!

目の周辺は、もともと皮膚が薄く、たるみが目立ちやすい部位です。では、どうしてたるみが起こるのでしょうか? たるみを引き起こす要因はさまざまありますが、年代別に、大きく3つに分かれます。

「30代後半でよく見られるのは、表皮のたるみ。肌のターンオーバー(新陳代謝)の機能が衰えてくることによって、表皮にメラニン(※1)が沈着したり、肌の水分量が減少したりして、見た目にたるんだような影が出てきます。40代になると、真皮(しんぴ)の線維芽細胞(せんいがさいぼう、※2)の生成が低下し、そこから生み出されるコラーゲンやヒアルロン酸といった、いわゆるハリを司る成分が少なくなってきます。すると、ハリが保たれず、たるみにつながります。50代になると、脂肪を支えている筋肉が衰えてきて、肌を支えることができなくなります。目の下に、触るとぷよぷよとしたポケットのようなものが見られる場合は、筋力が低下したためにできたたるみです。筋肉が衰えてしぼんだせいで余った皮膚がたるみ、そこに脂肪が流れ込んでぷよぷよとした状態になってしまっています」と髙瀬先生。

※1=動物の体表に存在する黒褐色または黒色の色素。皮膚に紫外線を照射すると,日焼けして褐色になりますが、これはメラニンが生成し、過剰の光線が吸収されて生体を保護しているものと考えられています。
※2=線維芽細胞/肌のハリや弾力のもととなるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す、源となる細胞。

 
ターンオーバーを促進して美肌に

ここで、肌のターンオーバーについて、少しお話ししましょう。

ターンオーバーとは、肌の新陳代謝機能のこと。表皮と真皮の間にある基底層で生まれた角化細胞は、肌の表面に押し出されていくのに従って、さまざまに役目を変えていき、最終的には角質細胞となって自然とはがれ落ちます。このはがれ落ちるまでのサイクルを、ターンオーバーといいます。

 

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ターンオーバーのサイクルは28日前後が理想的ですが、ホルモンバランス、紫外線などによって変化し、一般的には30代から加齢と共にどんどん遅くなります。すると、水分を抱え込む力がない古い角質が表面にたまり、乾燥やシミ、くすみなどが発生します。
ターンオーバーのサイクルを正しく保つことは、健やかな肌を維持する基本です。

 

加齢や水分不足も、たるみの原因です

50代になると、脂肪を支える筋力の衰えによって、目の周辺のたるみが目立つようになります。中でも、上まぶたのたるみを眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。ハリのないまぶたが目の上にかぶさり、上方の視界が狭く感じられたり、見た目にも老けて見られるようになります。多くの場合、皮膚が乾燥して柔軟性が失われたことに加えて、目元のたるみ同様、筋力の衰えが関係しています。また、たるみの現れ方は、顔立ちや骨格によっても変わってきます。

ところで、乾燥による表皮の水分不足によっても、たるみは起こります。水分がしっかり満たされている肌は、しっとりとして弾力がありますが、水分不足になると、肌はハリを失います。これは、若い人にも見られる一時的なたるみで、しっかりと保湿ケアをすることで、改善できます。

  

次の記事「30代の目元のたるみのマストアイテム。アイクリームの使い方教えます/目の下のたるみ・くま(2)」はこちら。

取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/添田あき

<教えてくれた人>
髙瀬聡子(たかせ・あきこ)先生

皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブ クリニック中目黒」総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」を研究開発。著書に『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』(宝島社)など。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。

『気になるパーツのスキンケア 2週間速効メソッド』

(髙瀬聡子/宝島社)

「目の下のくま」「二の腕のぶつぶつ」「背中のにきび」「膝のたるみ」など、さまざまなパーツに特有の悩みのケア方法を皮膚科医の髙瀬聡子が解説。基本のスキンケアから、知っておきたい美容皮膚科との付き合い方まで全身美容のすべてが載っているから、美容に興味がある人は持っておきたい一冊です。

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