物忘れが増えたり、睡眠の質が下がったり、新しいことを始めるのが面倒くさくなってきたり...。最近そんなことが増えていませんか? 脳を活性化させて若々しく健康な脳にするために、暮らしの中で取り入れたい習慣をご紹介。自分にもできそうだな、と思うことを生活に取り入れ、継続してみましょう。
【前回】脳科学者の西さんに聞きました「認知症・物忘れを防ぐがんばらない新脳活習慣」
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
(1)毎日、手帳に文字を書く
手で書くことで認知機能が上がる
「『文字を手で書く』ことは、脳の認知機能にプラスに働きます。とくに記憶の定着に効果があるので、スケジュールの管理はスマホ等で行わず、手帳に書き込むようにしましょう。手帳に書き出すことがない、という方は『やりたいこと』『生きる目標』を書き込むといいでしょう。こうして目標を持つことも、脳の活性化につながります」(西さん)
書くことで怒りや恨みを
消すことも「脳活」になります
モヤモヤは話し言葉で吐き出さず、スッキリするまで書き出すことで解消できます。誰かに愚痴を言う前に書く。これをクセ付けしましょう。
● 自分に噓をつかず、思ったことを書き出す
● 感じたことを自分の中に残さない勢いで書くことが大切。罵詈雑言でもOK
(2)1日数分間、何も考えない時間を作る
何もしない時間に、脳が活性化します
「80代、90代になっても元気な人の生活習慣で、共通していることの一つが『リラックスする時間がある』こと。何もしていない時間に脳が最も活性化することが分かっているので、わずかな時間でもいいので、ぼーっと空を眺めたり、好きな音楽に浸ったり、『心がゆったりしていて、難しいことを考えていない状態』を作りましょう」(西さん)
こんなことをしてリラックス!
● 音楽を聴く
● お酒を楽しむ
● お風呂に浸かる
● カフェでぼーっとする
● 趣味を楽しむ
● 本を読む etc.
(3)冬の室温は18度以上にする
脳年齢と部屋の温度は密接に関係
「冬場に居間の室温が低い家と、それより5度以上室温が高い家では、暖かい家に暮らす人の方が脳年齢が10歳若かったという調査結果もあり、脳年齢と部屋の温度が関係していることが分かっています。WHO(世界保健機関)でも、健康のために冬場の室温は18度以上を推奨。暖房を適切に使い、室温を管理しましょう」(西さん)
湿度も大切です
35%以上〜70%未満の快適な湿度に保つことでストレスが軽減。リラックスしやすく、疲れにくくなります。
(4)マイナス10歳の服選び
「自分は若い」と思い込むだけでも有効です!
おしゃれやメイクが脳を活性化
「日本の女性は、年を取るとおしゃれやメイクをしなくなる傾向にあります。でも、これでは脳を衰えさせるばかり。見た目を若くすると脳が活性化し、やる気が出て記憶力も伸び、血管年齢も下がるなど、たくさんのメリットをもたらします。マイナス10歳に見える自分を目指して服やメイクを一新させ、脳の若返りを図りましょう」(西さん)