ニオイ防止の「おりものシート」。長時間の使用は乾燥による悪循環の元に/女医が教える性のトリセツ

加齢に伴うデリケートゾーンの悩みを相談できず、ひとりで抱えていませんか? 人生100年時代となった今、50歳で閉経をすると、その先50年は女性ホルモンの分泌量が激減した身体で生きていかなければなりません。だからこそケアをして快適に過ごしたいものです。そこで、"痛みの専門医"富永ペインクリニック院長・富永喜代先生の『女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA)からお役立ち情報を抜粋してお届けします。

【前回】お湯をかけるだけは不十分! 更年期世代の「デリケートゾーンの洗い方」/女医が教える性のトリセツ

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※画像はイメージです

おりものシートは短時間で

ときにデリケートゾーンのニオイが気になるからと「おりものシート」を使う女性も見かけます。

男性にはあまり馴染みがないかもしれませんが、おりものシートは本来、下着の汚れを避けるために使うもの。

また似たようなものとして、尿もれパッドをつけている方もいます。

もちろんこれらを上手に活用できれば生活の質(QOL)は上がるのですが、デリケートゾーンに吸湿性の高いおりものシートを常につけっぱなしにすることはオススメできません。

更年期以降は、ただでさえ分泌物も減り、潤いが不足しているので、おりものシートを装着することにより腟の乾燥が進んでしまい、ニオイも悪化する可能性もあるからです。

また乾燥からかぶれ、ヒリヒリ感、かゆみの引き金になることもあります。

対処法としては、外出時にはつけていても、家に帰ったらすぐにショーツから外すこと。

家では新しいショーツに穿き替えるのもよいでしょう。

腟は湿っているのが健康な状態です。

おりものシートは、短時間装着がオススメです。


おりものシート

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富永喜代(とみなが きよ)
富永ペインクリニック院長。医学博士。日本麻酔科学会指導医。1993年より聖隷浜松病院などで麻酔科医として勤務、2万人超の臨床麻酔実績を持つ。2008年愛媛県松山市に富永ペインクリニックを開業。全国から患者が集まり、のべ23万5000人の痛みを治療し、性交痛外来では5000人のセックスの悩みをオンライン診断する。

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(富永喜代/KADOKAWA)

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※この記事は『女医が教える性のトリセツ』(富永喜代/KADOKAWA)からの抜粋です。
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