酢やあずきなどを積極的に摂取! 漢方や食事療法の名医が実践する「血圧を下げる方法」

命に関わるさまざまな病気を引き起こす高血圧。国内に4300万人はいると推計される一方、対策が続かなかったり放置したりしている人は3100万人。そこで10人の名医が本気ですすめる、最新の高血圧を治す方法をご紹介。今回はイシハラクリニック副院長の石原新菜(いしはら・にいな)先生が実践している「血圧を下げる方法」を教えてもらいました。

【前回】高血圧予防のポイントは「正しい姿勢」? 整形外科医が実践している「血圧を下げる方法」とは

酢やあずきなどを積極的に摂取! 漢方や食事療法の名医が実践する「血圧を下げる方法」 pixta_46503032_S.jpg

漢方や食事療法で患者の病気を治療

石原新菜先生

「酢やあずきを摂り、体を温めて予防」

[食事]
降圧効果のある酢は毎日欠かしません

きちんとした食事は一日一食、夕食のみで、食べ過ぎないようにしています。動物性食品は少なめにし、メインは必ず焼き魚か刺身。あとは野菜やわかめ、きのこたっぷりのみそ汁、納豆、日替わりできんぴらごぼうなどです。必ず摂るのは酢。血液をさらさらにし、血圧や血糖値を下げる効果があるので、毎日2パックのもずく酢で摂っています。酢しょうが、酢玉ねぎなどを食べることも。寒い季節は、野菜を入れた水炊きの鍋をポン酢で食べることも多いです。

[運動]
5kmのランニングと腹筋、腕立てが日課

クリニックでの診察が終わったら、週5日は5kmのランニングをしています。帰宅後は、腹筋100回と腕立て伏せ20回を行い、体力と筋力を保っています。

[予防のポイント]
高血圧を引き起こす「体の冷え」に注意

酢やあずきなどを積極的に摂取! 漢方や食事療法の名医が実践する「血圧を下げる方法」 2202_P024_01.jpg

高血圧というと、塩分の摂り過ぎや食べ過ぎのイメージがありますが、女性は低体温が要因となることも。体が冷えると血管が縮み、その分、血圧が高くなってしまいます。そういう人はがんばって減塩しても血圧はなかなか下がらないので、体を温めることが大事。温めれば、血管が広がり、血圧が下がります。まずは湯船に毎日入ることを習慣に。適温は40度。10分ほどゆっくりつかって体を芯から温めます。しょうが、にんにく、にら、ねぎなどの薬味を料理に使って体を温めるのもいいですね。

低体温による高血圧を招かないためには、筋肉量を維持することもポイント。体温の40%は筋肉がつくりますが、筋肉量は加齢により少なくなりますから、年をとるとともに低体温となります。適度な運動をしていまの筋肉量を保つ、また、増やす努力も必要です。

高血圧の要因は、食事だけでなく、冷えやストレスなどさまざま。すぐ薬に頼るのではなく、その原因を知り、自分でできることは実践・改善しましょう。高血圧は違う病気を引き起こす要因にもなります。血圧を見直すことは、他の病気の予防にもつながるのです。

《私も実践しています》
血圧を下げる食材「煮あずき」を毎日摂取

あずきは、体内の余分な塩分を排出するカリウム、排尿を促し血圧を下げるサポニン、抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富。ポリフェノールや鉄、葉酸は血行を促進し、体を温める働きもあります。あずきを煮たら塩で味付けして、料理で摂るのがおすすめです。私はカレーやスープなどによく入れて食べています。

【煮あずきの作り方(作りやすい分量)】

酢やあずきなどを積極的に摂取! 漢方や食事療法の名医が実践する「血圧を下げる方法」 2202_P024_02.jpg

(1)乾燥あずき300gをさっと水洗いして水気を切り、鍋に入れる。約1Lの水を加え、中強火で煮立ったら、ざるにあけて煮汁を捨てる。 

(2)(1)のあずきのアクを洗い流し、鍋に戻す。あずきの4~5倍量の水を加えて中強火にかける。煮立ったら弱火で15分ほどゆで、ざるにあける。

(3)ゆで汁を切った(2)のあずきと水約1Lを鍋に入れて中強火にかけ、煮立ったらアクを取りながら弱火で50~60分、柔らかくなるまで煮る。

取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/鈴木衣津子

 

<教えてくれた人>

イシハラクリニック副院長
石原新菜(いしはら・にいな)先生
2006年、帝京大学医学部卒業。大学病院での研修医を経て、イシハラクリニックにて漢方薬処方を中心とする診療を行う。テレビや雑誌などでも活躍。近著に『発酵あずきとあずき茶をとりなさい』(WAVE出版)。

この記事は『毎日が発見』2022年2月号に掲載の情報です。
PAGE TOP