「"糖質制限食"で10kg減量し、健康に」肥満と糖尿病を克服した名医が実践する「糖尿病予防」生活習慣

進行すると、さまざまな合併症を引き起こす糖尿病。そこで、糖尿病の発症や進行を防ぐ健康術を、10人の名医が指南。食事、運動など、すぐにマネできるものばかりです! 今回は高雄病院 理事長の江部康二(えべ・こうじ)先生が実践する「生活習慣」について伺いました。

【前回】「糖質は骨にも影響。食べる順番などを工夫」栄養整形医学の名医が実践する「糖尿病予防」生活習慣

【最初から読む】血糖値を上げない工夫を! 名医が教える「糖尿病」を寄せ付けない最強の6ルール

糖質制限食で肥満と糖尿病を克服

江部康二先生

「"糖質制限食"で10kg減量し、健康に!」

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実は糖尿病でした

玄米や魚中心の食事でしたが、52歳でメタボの基準を満たして糖尿病に。

身長167cmで体重67kg、HbA1cは6・7%でした。

原因は40歳過ぎから基礎代謝が落ちてきたのと、玄米とビールによる糖質摂取を続けたこと。

すぐに当院で指導していた「スーパー糖質制限食」を始め、半年後には10kgの減量に成功。

その後はずっと健康そのものです。

【食事】
主食は3食ともなし! 魚介類や肉はたっぷり

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約20年、「糖質制限食」を実践中です。

当院の糖質制限食には糖質制限量により3つのコースがありますが、私が実践しているのは全ての食事で主食を摂らず、一日の糖質量を30~60g とする「スーパー糖質制限食」。

糖質を含む食品、でんぷん、普通のビールやお菓子などは摂りません。

魚介類や肉類を毎日積極的に食べ、食物繊維を摂るため、ブロッコリーやほうれん草など糖質の少ない野菜、海藻、きのこ類もよく食べます。

【運動】
早足で歩くことを心がけています

院内をよく歩きます。

1日約8000歩で半分ほどが速歩。

テレビなどを見ながら、その場で足踏みのように行うジョギングもおすすめ。

手軽にできるので「ながらジョグ」と呼んで続けています。

【予防のポイント】
栄養素の中で血糖値を上げるのは糖質だけ

大切なのは、糖質制限食の実践と運動。

「たんぱく質」「脂質」「糖質」の三大栄養素のうち、血糖値を直接上げるのは糖質だけ。

糖質さえ控えれば、血糖値を上げず、太らず、健康効果も得られます。

予防のためなら、3食のうち1食の主食を抜く「プチ糖質制限食」でもOK。

いきなり糖質を抜き過ぎると、イライラを感じたりもするので、少しずつ体を慣らすと良いでしょう。

糖尿病を発症した場合、カロリー制限食では合併症を防げません。

防げるのは糖質制限食だけ。

最強の「スーパー糖質制限食」(前述)なら、早ければ3日、ほとんどの人は1週間ほどで体重が減り始めます。

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取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/鈴木衣津子
 

<教えてくれた人>

高雄病院 理事長
江部康二(えべ・こうじ)先生

京都大学医学部卒業、京都大学結核胸部疾患研究所などを経て、2000年より現職。糖質制限食の第一人者として知られる。著書に『体が変わる! 最強の糖質制限食 巣ごもり生活でも太らない!』(学研プラス)他。

この記事は『毎日が発見』2021年10月号に掲載の情報です。

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