予防のためにやってみたいこと
《まずは生活習慣の改善を》
肥満や生活習慣病は大きなリスク要因。心房細動を防ぐためにも生活習慣の見直しを!
●食事とお酒
食べ過ぎや飲み過ぎは×。特にお酒を飲み過ぎた翌日は心房細動を起こしやすいのでご用心。ワインならば1日1~2杯まで。カフェインの摂り過ぎもやめましょう。
●運動
有酸素運動は心臓の健康を守るために役立ちます。ウォーキングなど1回30分を最低でも週に2~3回。水泳も◎。日常生活でこまめに動くようにしましょう。
《持病のある方は注意》
心房細動の発症リスクを上げる病気を抱えている人は、改善や予防の心がけが重要です。
・糖尿病や高血圧の人は
薬や食生活の見直しで正常値に近づけることが大切です。
・睡眠時無呼吸症候群の人は
治療を受けて改善することが肝心。放置しないように。
・甲状腺機能亢進症の人は
若くても心房細動になるので治療を受けることが重要。
治療するなら
《薬を飲む》
血栓を防ぐ抗凝固薬(5種類のうちいずれか)と抗不整脈薬が処方されます。薬で効果がないときにはカテーテルアブレーションが選択肢に。
《カテーテルアブレーション》
血管から通した細い管のカテーテルを用い、高周波焼灼や冷凍焼灼で、乱れた電気信号を遮断する治療法で、心房細動の根治が期待できます。3泊4日~4泊5日程度の入院治療で行われるのが一般的です。
《その他にも...》
医師からは食生活や環境の改善、ストレス発散などを指導されることもあります。
取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史