新型コロナウイルス感染拡大の影響で声を出す機会が減り、声やのど、肺の老化が進んでいるかもしれません。意識的に声を出す「音読」は、のど、舌、声帯、表情筋、呼吸器の筋力トレーニングや、唾液の増加による免疫力アップなども期待できます。誰でも気軽にできる「音読」を楽しく続けてみませんか? 今回は、池袋大谷クリニック 院長の大谷義夫(おおたに・よしお)先生に「音読」のメリットや「声・のど・肺の年齢チェック方法」を教えていただきました。
簡単で楽しく続けられる
「音読」習慣で若返り
普段何げなく出している声。
実は声も加齢とともに老化します。
声の老化は、発声を支えるのど、肺の老化にもつながります。
「コロナ禍で一日中誰とも話さない人が増え、のどの老化に拍車がかかっています」(大谷先生)
最も効果的なのは、日常的に声を出してこれらの筋肉を鍛えること。
「音読」は、自宅で好きな時間に簡単にできるトレーニング方法です。
「題材は、文学作品、早口言葉、歌など何でもいいです。ポイントは楽しくコツコツ続けること。気持ちも明るくなりますよ」(大谷先生)。
1日3回の「音読」習慣で、早めの対策を!
「音読」習慣3つのメリット
1.筋肉トレーニングになる
のど、舌、声帯、表情筋、呼吸器の筋肉が鍛えられ、誤嚥性肺炎を予防できる!
2.肺に入る空気が増える
呼吸筋が鍛えられ、深い呼吸により全身の細胞が元気になる!
3.唾液が出やすくなる
表情筋が鍛えられ、のどが潤って免疫力がアップ。歯周病や口臭も防ぐ!
あなたの 声・のど・肺 は何歳?
まずは以下のテストで自分の声、のど、肺の年齢チェックをしてみましょう。
声年齢テスト
やり方
息を深く吸い込んでから、普段話す声と同じくらいの大きさで「あ~」とできるだけ長く声を出し、その時間をチェック