すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
「おなかにガスがたまる」人に...
ガス抜きにプルプルわらびもち
おなかにガスがパンパンにたまったり、生理前になるとおなかが張ったり、トイレのたびにおならが出たり......。
「おなかにガスがたまりやすい」という悩みを抱えている人は、意外と多いものです。
特に女性は気を使いますよね。
さまざまな原因が考えられますが、共通するのは腸内環境が乱れて「気滞(きたい)」が起きていることです。
そこで、まずは腸内環境を整え、「気」の巡りを整える食材を選ぶことをお勧めします。
腸内の老廃物がスッキリ排泄されると、悪玉菌が減って善玉菌が優位になります。
「気」の巡りが良くなることで、おなかの張りも解消するでしょう。
【とりたい食材】
●オオバコの種皮
オオバコの種子である「車前子(しゃぜんし)」は、利尿作用やセキを止める働き、胃の働きを整える作用があるとして、漢方薬に使われています。
種子の皮を粉末にしたサイリウムは、水溶性・不溶性食物繊維が含まれるため、便を軟らかくしたり、便のかさを増したり、腸の蠕動運動を刺激したりと、さまざまな形で腸内環境の改善に役立ちます。
●オリゴ糖
大腸で善玉菌のエサとなります。
そして、善玉菌が水溶性食物繊維を腸内で発酵させ、短鎖脂肪酸をつくります。
短鎖脂肪酸は、ミネラルを体内へとり込みやすくし、腸内を弱酸性にして善玉菌が過ごしやすい環境をつくります。
腸の粘膜を強化する働きや、腸の蠕動運動を促す働きも。
そのため、オリゴ糖は食物繊維と一緒にとると効果的です。
【お勧めレシピ】
オオバコの種皮でつくる「わらびもち」
少量の水にオオバコの種皮大さじ1を溶かし、300mlの水を少しずつ加えます。すべてなじませたら、鍋か電子レンジで加熱してかき混ぜ、保存容器に入れて冷やしたら出来上がり。
◎プルプルに固まるので、一口分ずつ切り分け、きな粉とオリゴ糖をかけます。オリゴ糖はラクチュロースがお勧めです。
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とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています