50歳を超えると特に気になる「将来の認知症」。年齢とともに認知症になるリスクは上がり、65歳以上では7人に1人が発症するというデータがあります。しかし最近は、積極的に予防すれば発症を抑えられることが、国内外の研究で報告されています。そこで、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉先生に選んでいただいた「認知症を防ぐための12の方法」をご紹介します。
【認知症を防ぐ方法④】手指と足指の体操
外出しなくても家の中で座ったまま行えるのが、手指、足指の体操です。
手と足の指を動かすことによって、手足の動きを司る脳の前頭葉を刺激して、脳を広い範囲で活性化させます。
この体操は、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、繰り返し挑戦することも予防につながります。
●手指の体操
①と②を交互に繰り返します。
【1日の目安】10回を3セット
① 両手の指を曲げ、左手は親指を立てて、右手は小指を立てます。
② 今度は左手の小指を立てて、右手は親指を立てます。
●足指の体操
両足とも指先までしっかり力を入れます。
【1日の目安】10回を3セット
[グー]
足指にギュッと力を込めて丸めます。足裏がシワシワになるように。
[チョキ]
親指と残り4本の指を別々の方向に向けて力を込めます。
[パー]
それぞれの指の間に隙間ができるように力を入れて左右に広げます。
●手指と足指の体操
手指と足指でじゃんけんをします。
【1日の目安】10回を3セット
手と足でじゃんけんをします。左手と右足、左手と左足など、組み合わせを変えて行い、脳と指の両方を使います。
取材・文/松澤ゆかり 撮影/木下大造 モデル/大塚美世 イラスト/落合 恵