おいしく、健康で、しかも...やせる! 医学博士が勧めるスーパー食材「大豆ミート」4つの魅力

食べる量を抑える。糖質制限をする。ダイエットには「我慢」を強いられることが当たり前です。しかし、昨今は欧米を中心に「大豆ミート」健康法が大ブームを見せています。長年、それを使ったダイエット&健康法を研究し、池谷式「大豆ミートダイエット」を提案している医学博士の池谷敏郎先生。その先生の著書『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』(池谷敏郎/アスコム)から、大豆ミートで「やせられる理由」「健康になれるワケ」などをご紹介します。

おいしく、健康で、しかも...やせる! 医学博士が勧めるスーパー食材「大豆ミート」4つの魅力 pixta_53871912_S.jpg

大豆ミートは、「やせる」「健康になる」 しかも「おいしい」

大豆ミートが「おいしくて」「飽きがこない」究極のダイエット食材であることをご説明します。

「大豆ミート(Soy meat)」とは、大豆の植物性タンパク質からつくられた「お肉もどき」のこと。

"もどき"というと、ちょっと聞こえが悪いですが、おいしく調理されたものは、食感や味わいがまさに肉そのもの。

本物の肉を食べているような満足感を得ながらダイエットできるなんて、夢のようですよね。

まずは、ダイエットの強い味方となるスーパー食材"大豆ミート"の4つの魅力をご紹介しましょう。

【魅力①】体重が減り、体の中から健康になる

なんといっても最大の魅力はコレ。

大豆ミートを食事に組み込むことで体重が減るのです。

お腹周りの気になる脂肪もスッキリして、見た目も若返ります。

さらに、血中の糖質や脂質の異常なデータの改善も期待できるので、まさにいいことづくめのダイエットです。

なぜ食べることで体重が減るのかというと、大豆ミートを食事に取り入れることで糖質や脂質の摂取量を無理なくセーブできるとともに、摂取カロリーも抑えることができるから。

大豆ミートの原料である大豆は、糖質含有量が少なく低脂質で高タンパク質という、まさにダイエットにぴったりの食材なのです。

さらにもうひとつの魅力は、ただやせるだけでなく"健康になる"ことです。

大豆は日本が世界に誇る健康食材。

魅力③でも詳しく紹介しますが、豊富な栄養素を含む大豆ミートを食べれば、ダイエットしながら栄養バランスまで整えることができるのです。

【魅力②】肉のような満足感があるから続けられる

あなたが過去にダイエットに励んでいたときのことを思い出してください。

肉と魚と豆腐の料理からどれかひとつを選ぶ機会があったら、どれを選んでいましたか?

好みもあるでしょうが、ダイエットのためだからと肉をガマンして魚料理や豆腐料理を選んだという人が多いのではないでしょうか。

私も経験がありますが、肉が嫌いな人を除けば、それってかなりのストレスです。

しばらくは続くかもしれませんが最終的にはガマンできなくなり、「ダイエットなんてもういいや」とあきらめてしまっていたのではないでしょうか。

ご安心ください。

大豆ミートは最先端の加工技術を駆使して、かぎりなく肉に近い食感を再現しているので、「大豆」ではなく「肉」を食べているような満足感があります。

これまでのダイエットにありがちな、「肉を食べたいけどガマンする」というつらさがありません。

だから続けられます。

【魅力③】大豆のヘルシーパワーがギュッとつまっている

大豆は〝畑の肉〟とも呼ばれ、スゴイ健康効果を秘めた食品です。

良質なタンパク質、豊富な食物繊維、代謝アップに役立つビタミンB群やミネラル、更年期症状の改善に役立つ大豆イソフラボンなど、健康と美容に役立つさまざまな栄養素がギュッとつまっています。

便秘、肌荒れ、骨粗しょう症、メタボに悩んでいる方、コレステロールや中性脂肪の異常、高血糖や高血圧などを気にする方にも最適。

大豆ミートは、体重が減るだけでなく、見た目も中身も若返って健康的な体が手に入り、将来の病気のリスクが減る点も大きな魅力です。

【魅力④】クセがないのでアレンジしやすい

自分好みにアレンジしやすいのも大豆ミートの魅力です。

現在、市販されている大豆ミートには、乾燥させたものを戻して肉のように調理して使うもの、ハンバーグやハム、ソーセージに加工されたものなどがあります。

大豆そのものはあまりクセがなく、淡泊な味わいなので、自分好みに調理して活用することができます。

乾燥状態の大豆ミートを戻すときのひと工夫で、やせる大豆ミートに変身させるとっておきの方法も紹介しています。

大豆ミートにかつお粉としょうがをまぶすだけで、おいしさがアップし、さらなるダイエット効果も期待できます。

味もボリュームも大満足のメインの一皿、大豆ミートを使ったハンバーグやハムのお手軽なアレンジレシピ、驚きのスイーツレシピも公開します。

調理が面倒な方は、ハンバーグやハムなどで手軽に取り入れるのもおすすめです。

本物の肉と変わらない食感! 最新技術でおいしさがアップ

大豆の健康効果に着目した大豆ミート(広く言えば代替肉)の人気は、アメリカなど欧米で高まっています。

その理由は、ヘルシー志向、ダイエット食品として、環境に配慮してなどさまざまです。

もともと動物性脂質の過剰摂取は動脈硬化のリスクを高めることが指摘されてきましたが、2007年に世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)が「赤肉、加工肉の過剰摂取が確実に大腸がんのリスクを高める」という声明を出したことにより、代替肉の需要がますます高まっています。

そのうえ、家畜の飼育は環境に与える負荷が高いことから、「肉食はスマートではない」という風潮が欧米を中心に高まりつつあるのです。

セレブの間でベジタリアンやビーガンが増えている背景には、このような「環境に配慮して」という考えも大きく影響していると思われます。

特にアメリカでの植物性代替肉の需要は高く、その売り上げはどんどん伸びており、「ミレニアル世代(2000年代初頭に成年期を迎えた世代)の3割が毎日、5割が週に数回、植物性の代替肉を食べている」という報告もあります(環境にやさしい投資を促す団体「FAIRR」の最新レポートより)。

こうした需要の高さから、よりおいしく、より肉に近い食感にするため、メーカーが研究や開発を重ねてどんどん進化しています。

日本も同様で、食品メーカーがこぞって植物性の代替肉を開発し、販売を促進しています。

注目すべきは、2018年に大手食品メーカーから発売されたZEROMEAT(ゼロミート)シリーズです。

同社は肉と代替肉の科学的な分析を行い、両者の構造を近づけることによって同じ食感を持たせることに成功しました。

下の顕微鏡の画像をご覧ください。

肉のハンバーグ、これまでの一般的な大豆ハンバーグ、ゼロミートハンバーグを比較すると、これまでの大豆ハンバーグに比べて、ゼロミートが肉の質感に近いことがよくわかります。

ゼロミートには、その名の通り肉は一切使われていません。

チーズハンバーグにも植物由来の豆乳ソースを使うという徹底ぶりです。

最新の技術を駆使した結果、肉のようなおいしさがありつつ、大豆が原料なので肉のハンバーグに比べて低脂肪・低カロリーで豊富な栄養素を含んでいます。

そのため、健康志向の消費者の間で人気が高まっています。

肉の粒を顕微鏡で観察してみると...

【本物の肉を使った高級ハンバーグ】

おいしく、健康で、しかも...やせる! 医学博士が勧めるスーパー食材「大豆ミート」4つの魅力 大豆ミート_1章-5-3.jpg

肉の粒の大きさや形が不揃いで、肉ならではの弾力感が楽しめる

【今までの大豆ハンバーグ】

おいしく、健康で、しかも...やせる! 医学博士が勧めるスーパー食材「大豆ミート」4つの魅力 大豆ミート_1章-5-1.jpg

以前の大豆肉には粒感が少なく、肉と比べると歯ごたえがやや弱かった

【ゼロミートハンバーグ】

おいしく、健康で、しかも...やせる! 医学博士が勧めるスーパー食材「大豆ミート」4つの魅力 大豆ミート_1章-5-2.jpg

肉の粒の大きさや形が不揃いで、本物の肉のような弾力感がある

【まとめ読み】『大豆ミートダイエット』記事リスト

おいしく、健康で、しかも...やせる! 医学博士が勧めるスーパー食材「大豆ミート」4つの魅力 81riXBG2S-L.jpg

「大豆ミート」と健康やダイエットの関係をわかりやすく解説。第4章では「やせる大豆ミート」レシピも公開します。

 

池谷敏郎(いけたに・としろう)
池谷医院院長、医学博士/血管、心臓などの循環器系のエキスパートとして現在も臨床現場に立つ。30代の頃、15kgの減量に成功した経験をもとに、健康的に無理なくやせる独自のダイエット理論を確立。50歳を超えてからも体脂肪率10.6%をキープする「ダイエットの名医」として数多くのメディアに出演。講演会やセミナーでのわかりやすい医学解説が好評を博している。

shoei.jpg

『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』

(池谷敏郎/アスコム)

大豆ミートを使って健康的にやせる理由とそのダイエット法をわかりやすく徹底解剖。「大豆ミートで代用するとどのくらいカロリーオフできるか」「どのように食べたらいいか」など、医科学的なデータをもとに池谷式ダイエット法として新しく提案してくれています。食べたいものを我慢することなく、お腹いっぱい食べて健康的にやせたい方にオススメの一冊です。

※この記事は『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』(池谷敏郎/アスコム)からの抜粋です。
PAGE TOP