鼻呼吸がカギを握る! ノーベル賞受賞者が解明した理論とも関わる健康の関係

腸が第二の脳と呼ばれ、健康を支える司令塔だと知っていますか? 「腸には1億個におよぶ神経細胞が存在し、自律神経の影響を受けます」と語るのは自律神経の第一人者・小林弘幸さん。その小林さんが新しく提案する呼吸法は血流をアップさせ、自律神経が整うとともに腸内環境の向上に役立つと注目を浴びています。著者の提唱する『自律神経を整える「長生き呼吸法」』(アスコム)から新しい呼吸法の極意をご紹介します。

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口呼吸から鼻呼吸に変えるだけで
免疫力がアップする!

あなたは今、鼻で呼吸をしていますか?

口で呼吸をしていますか?

呼吸は自律神経がつかさどり、無意識に行うもの。

鼻呼吸か口呼吸かどうかは、気に留めていないかもしれませんね。

鼻でも口でも、肺に酸素を送り込めるのだから同じと考える人もいるでしょう。

しかし、それは誤った考えです。

鼻呼吸をすると、口呼吸では得られない大きな健康効果があることが、最新の医学研究でわかっています。

人間の鼻の気道(副鼻腔)では、一酸化窒素という物質が大量につくられています。

そのため鼻呼吸をすると、空気と一緒に一酸化窒素も肺に送られます。

どんないいことがあるかというと、一酸化窒素は、血液が酸素を取り込む量を増やす仕事をしてくれるのです。

つまり、鼻から呼吸するほうが、よりたくさんの酸素を体内に取り込めることになります。

このことは世界的に有名なスウェーデンのカロリンスカ研究所のヨン・ルンドベリ教授などの研究によって、医学界では広く知られています。

鼻呼吸をするだけで取り込める酸素が増える。

これだけでも鼻呼吸は口呼吸よりも優れていますが、さらに驚くべき事実が判明しています。

のちにノーベル生理学・医学賞を受賞したロバート・ファーチゴット氏、ルイス・イグナロ氏、フェリド・ムラド氏の3人は、一酸化窒素が血管などの循環器系や免疫系の健康に大きく関わっていることを解明しました。

鼻呼吸によって取り込まれた一酸化窒素は、酸素とともに血液に送り込まれて、全身の細胞に行き渡ります。

実は、この一酸化窒素には血管を拡張させる働きがあり、全身の血流アップに役立つのです。

血流がアップすることで、「高血圧」「コレステロール値」「動脈硬化」など、血管に関係する不調や病気を予防改善することができます。

その結果、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気を予防することにもつながります。

さらに一酸化窒素には、抗ウイルスや抗菌の働きがあることがわかりました。

一酸化窒素は、体内に侵入してきた病原体を退治する、免疫の役割も果たしているのです。

つまり、鼻呼吸によって、酸素とともに一酸化窒素を全身に送り届ければ、血流アップと免疫力アップの両方を叶えることができます。

病気に負けない強い体は、鼻呼吸によってつくられるのです。

一方、口呼吸だと、一酸化窒素を取り込めません。

こう考えてみると、鼻呼吸をしない理由は一つもないといえます。

「長生き呼吸法」が鼻から息を吸うのはこのためです。

現在、口呼吸が習慣になっている人は、「長生き呼吸法」でトレーニングし、普段の呼吸も鼻呼吸にしていくよう意識しましょう。

酸素と一緒に一酸化窒素を全身に送り届ければ、あなたの体はみるみる元気になっていくでしょう。

【まとめ読み】長生きしたい人は必読!「自律神経を整える「長生き呼吸法」」記事リストはこちら!

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全5章にわたって、腸内環境の改善など「長生きするための呼吸法」の知識や実践方法が解説されています

 

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者としてコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。また、同大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」。大ベストセラーとなった『医者が考案した「長生きみそ汁」』など著書多数。

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『自律神経を整える「長生き呼吸法」』

(小林弘幸/アスコム)

呼吸により自律神経を整えることで、免疫力を上げて長生きする! これをコンセプトに気軽に毎日続けられる新しい呼吸法やその効果など、ポジティブに実践しよう思える具体的な内容が満載です。大ベストセラーとなった『医者が考案した「長生きみそ汁』に続く話題の一冊。

※この記事は、自律神経を整える「長生き呼吸法」(小林弘幸/アスコム)からの抜粋です。
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