日常動作は体の前で腕を動かすことがほとんどなので、背中の筋肉は緊張している状態が続いています。また、背骨と背骨の間は重力の影響を受けて、常にグッと上から押されているので、圧力がかかっています。猫伸びストレッチは、そんな背中の筋肉や背骨の間を緩めていくストレッチです。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに教えてもらいました。
縮んだ背中をゆるりと伸ばすストレッチ
背骨と背骨の間には椎間板(ついかんばん)と呼ばれる柔らかい軟骨の組織があり、骨同士がぶつからないようにクッションのような役割をしています。柔らかい組織のため、押しつぶされ気味の状態にある椎間板を、時には意識的に背骨を伸ばすことで緩めてあげましょう。
椎間板が変形したり、飛び出したりして周りの神経などを圧迫すると、痛みやしびれなどが出ますが、その代表的なものが椎間板ヘルニアです。
また、背中の筋肉がこわばっていると腰痛や肩こりにもつながりやすいので、しなやかさを保つようにすると、そうしたさまざまな不調を予防できます。
背骨を意識してよく動かしてあげると、背中にあるたくさんの筋肉も同時にほぐすことができます。
立った姿勢では上に手を上げるのがきつく感じても、四つんばいの姿勢だと無理がなく、腕や体側も引き伸ばしていくことができます。
背中をしなやかに動かしてみる
正常な状態(左)と椎間板ヘルニアの状態(右)
背骨と背骨の間には椎間板と呼ばれる柔らかい軟骨の組織があり、骨同士がぶつからないようにクッションのような役割をしています。柔らかい組織のため、時には意識的に背骨を伸ばすことで、押しつぶされ気味の状態にある椎間板を緩めてあげましょう。
椎間板が変形したり飛び出して周りの神経などを圧迫すると、痛みやしびれなどが出ますが、その代表的なものが椎間板ヘルニアです。
また背中の筋肉がこわばっていると腰痛や肩こりにもつながりやすいので、しなやかさを保つようにすると、そうしたさまざまな不調を予防できます。背骨を意識してよく動かしてあげると、背中にある。たくさんの筋肉も同時にほぐすことができます。
猫伸びストレッチ(2回)
縮んだ背中をのびのびと気持ち良く伸ばしていくつもりで、無理のない範囲で行いましょう。
1 四つんばいになる
ひざは腰の真下になるようにして、四つんばいになります。
2 手を伸ばす
手をするすると前へ滑らせていきます。額が床につくようならつけていきます。
3 さらに伸ばす
さらに手をゆっくり滑らせ、上体全体を伸ばします。息を吐きながらゆるりと背中をたゆませるようにします。
Point 背中や腰は無理に反らせないで、自然に少しずつ背中をしならせていきます。
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取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子 衣装協力/アマミアイナ タンクトップグレコバック7,000円+税 フィットパンツ15,000円+税