<この体験記を書いた人>
ペンネーム:かばくん
性別:女
年齢:52
プロィール:かわいいお孫ちゃんが生まれた時のこと。義母へのお披露目で思いがけない言葉をかけられて大爆発の私です!
お孫ちゃんが生まれ、幸せに包まれた我が家。
生まれた赤ちゃんはホントに小さくてかわいくて、「これから家族全員でこの子を育てていくんだな」と、その幸せをかみしめていました。
この幸福感を少しでも分けてあげたくて、退院後比較的早いタイミングで夫の実家に披露目に向かいました。もちろん子どもの母である娘も一緒です。
義母にとっては初めてのひ孫。
ですので義母も会える日をとても楽しみにしてくれていたようで、訪問当日は満面の笑顔で私たち家族を迎え入れてくれました。
義母は「とても待ちきれない」と、そんな様子でしたので、さっそく実家のリビングでお孫ちゃんのお披露目です。
このタイミングではスヤスヤ寝ていたお孫ちゃん。
その姿を見た義母は「寝てるね~、かわいいね~」などと言いながらほっぺたをちょんちょん優しくさわっています。
そんな姿を見ながら本当に幸せな時間を家族全員で過ごしていました。
しかし、次の瞬間その幸せが一瞬にして険悪なムードに変わってしまったのです。
それはお孫ちゃんがのびのびしながらおメメをぱちくり開けたときのこと。
義母の動きが一瞬にして止まり、眉間にしわを寄せながらお孫ちゃんのお顔をまじまじと見ています。
そして、そのあとこんな言葉を口にしたのです。
「あれ、おかしいな。顔がかわいくない......きっとこっちの血じゃないのね」
これを聞いた娘は一瞬表情が硬直したあとに、「そんなこと言わないで~」と笑い飛ばそうとしたのですが、追い打ちをかけるように、さらに義母の口からこんな言葉が出てきました。
「だって、こっちの家系の顔じゃないもの」
と、明らかに不機嫌そうな様子を見せました。
これには娘も相当ムカついたのでしょう。
それ以来無言となり一言も発することはありませんでした。
それにはさすがの夫も苦笑い。
「そんなこと言うもんじゃない。赤ちゃんなんてみんなこんなもの。生まれてしばらくはむくんでるでしょ。それにほら、こんなにかわいいよ」と笑い飛ばそうとしています。
しかし、それでも納得できないのか義母は「赤ちゃんがかわいいのと顔がかわいいのは別の話」こうキッパリ言ってのけたのです。
そこまで言われた私の心の中では怒りの炎がボーボーと燃え盛っていて、「なんとおっしゃいました? もう一回いってみろ!」と、つい口から出そうになります。
しかしここで喧嘩はできませんので、この言葉を飲み込むのに精一杯。
妄想の世界では義母を何回かぶっ叩いていたと思います。
しかし、現実にはそんなことは実行しません。
心の中での復讐で気持ちを収めるしかないのです。
その後、モヤモヤしながら実家を後にした私たち。
車に乗った途端、「なんか辛い」といった娘の言葉が重たく響きます。
そして私も同じ思いですので、「お義母さん、犬のウンコでも踏めばいいのにね」とつぶやきました。
普段なら夫への配慮もあり義母の悪口はできるだけ言わない私。
ですがこのときばかりはそんなこと知ったことじゃないという感情が勝りました。
その結果、口をついて出てきた言葉が「ウンコ踏め」だったのです。
これがきっかけで車の中は大爆笑。
「そんなこと言わないの」と言っている娘は泣き笑い状態でした。
もちろん、すっきり晴れ晴れとはいきませんが......。
そのときのことが夫の心に刺さったらしく、後日夫から義母に「今回のようなことは二度と言うな」ときつーく釘を刺してくれたのだそう。
おかげでそれ以降は義母が同じことを繰り返すことはなくなりました。
めったに経験しないくらいのムカつく体験でしたが、夫のおかげで最後はめでたし?で終われてよかったです。
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