「膀胱炎かも...何科に行けば?」医師が教える受診の心得/膀胱炎

「排尿しようとすると下腹部が痛む」「トイレに行く回数が増えた」「残尿感がある」などの症状に悩まされたことのある人は少なくないのではないでしょうか? もしかしたらそれらの症状は「膀胱炎」のせいかもしれません。膀胱炎はその名のとおり、尿をためる膀胱で炎症が起きる病気です。診断もしやすく治療しやすい病気ですが、一方で人によっては繰り返すことも多い病気。そこで、膀胱炎になる原因や理由、予防法を、医療法人 東和会第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター長の竹山政美先生に教えていただきました。

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トイレが近い、排尿痛などは泌尿器科や内科、婦人科で相談を

膀胱炎は、主に大腸菌などの細菌が尿道を通り、膀胱に侵入して炎症を起こす病気だとお話ししました。膀胱炎の症状がある場合は、悪化させないためにも、できるだけ早めに病院を受診することが大切です。

□トイレに行く回数が増えた
□排尿時に痛みを感じる
□尿を出し終わったはずなのに残尿感がある
□尿が濁っている
□尿に血が混じる

上のような症状があったら、膀胱炎かもしれません。では、何科を受診したらよいのでしょう?

「膀胱炎が疑われる場合は、泌尿器科を受診してください。泌尿器科が近くになかったり、泌尿器科に行くことに抵抗があるなどという方は、内科や婦人科で相談するのもいいでしょう。もし内科や婦人科で、これは泌尿器科で診てもらったほうがいいということであれば、先生が他の病院を紹介してくれますので、そのときは指示に従って受診するようにしてください。女性の場合、泌尿器科に行くこと自体に恥ずかしさを感じる人も少なくないようです。最近は、女性医師のいる泌尿器科も増えています。病院を選ぶ際、ホームページなどで情報収集するといいでしょう」(竹山先生)

症状が分かるメモを持参して正しい診断に役立てましょう

受診するときには、医師に伝えるべきことをあらかじめメモにまとめるなどしておくと、診察時に的確に伝えられます。

●受診前にメモしておきたいこと

□どんな症状があるか
「トイレの回数が増えた」「排尿時に痛みがある」「トイレに行ったのに残尿感がある」など、症状を思い出しながらメモします。「いつ頃からか」も記入しておきましょう。

□膀胱炎は初めてか。もしくは何度も繰り返しているか
「症状が起こったのは今回が初めてなのか」、「これまで何度も膀胱炎にかかったことがあるのか」を記載。これまでかかったことのある人は、「寒い日が続いているうちに症状が出始めた」「性交渉の後から」「かぜをひいた後にトイレが近くなった」など、症状が起こったタイミングも分かる範囲で思い出して記入しておきましょう。

□感染症にかかりやすいか
かぜやインフルエンザのような感染症にかかりやすいかを記載します。

□持病があるか
糖尿病といった、生活習慣病などの持病がある場合は必ず伝えます。

□他に薬を服用しているか
現在飲んでいる常備薬の名称、服薬期間を記載します。

 

医師の前だと緊張して質問することや伝えるべきことを忘れてしまうことがあります。受診の際は、医師に聞きたいことをまとめたメモも持参して行くとよいでしょう。医師との問診では、これまでの状況をできる限り詳しく話しましょう。「恥ずかしいから」と遠慮する必要はありません。正確な診断のためには、正しい情報が必要です。

受診の目安は、仕事や家事、レジャーなどの生活に差し支える場合や、膀胱や尿道の具合がよくないことが気にかかっている場合です。膀胱の不具合は特別なことではなく、他の病気と同じ体のトラブル。「まずは相談」という気軽な気持ちで受診してみましょう。

 

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取材・文/笑(寳田真由美)

 

 

<教えてくれた人>

竹山政美(たけやま・まさみ)先生

医療法人 東和会第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター長。

大阪大学医学部卒業。健保連・大阪中央病院泌尿器科勤務、市立堺病院泌尿器科医長、健保連・大阪中央病院泌尿器科部長・医務局長を経て2009年10月に泉北藤井病院/梅田ガーデンシティ女性クリニックにウロギネセンターを開設。2015年3月より現職。著書に、『女性泌尿器科へ行こう! 骨盤臓器脱・尿もれ・間質性膀胱炎の治療と手術を受ける人へ』(共著・メディカ出版)などがある。

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